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今年のヴァレンタイン

2021-02-14 | JAZZ
今年のこの日の1枚は、エンリコ・ラバの「ルネッサンス」です。

「RENAISSANCE」 VENUS TKJV-19106
  
1. DEAR OLD STOCKHOLM
2. IT AIN’T NECESSARILY SO
3. THERE′S NO YOU
4. NATURE BOY
5. MY FUNNY VALENTINE
6. FRAN DANCE
7. GOOD BYE
ENRICO RAVA (tp, flh) STEFANO BOLLANI (p)
ROSARIO BONACCORSO (b) ROBERTO GATTO (ds)
録音 2002年2月12, 13日

これは、エンリコ・ラヴァをリーダーとした4人のイタリアンが、チェット・ベイカーとマイルス・デイビスの所縁の曲を中心にしたプログラムで、プロデューサーである原さんの意向が感じられるアルバム作りとなっています。
レコードB面の1曲目に配置されている「MY FUNNY VALENTINE」が入っていることから、このアルバムを今年の2月14日の1枚としました。

その演奏ですが、
ラヴァはトランペットで、ピアノをバックに最初の半コーラスは静かにスタートするのですが、徐々に盛り上げてていきます。
また後半では、ボラーニのピアノを美しく響かせる場面もあり、ボナコロッソのベース・ソロからテーマに戻るという、かなり練り上げたアレンジによる凡そ9分の演奏となっています。

レコードの最初に戻って、1曲目の「 DEAR OLD STOCKHOLM」では、フリューゲル・ホーンを使用し、ミデアム・テンポで快調に飛ばしています。
アルバムの中で「THERE′S NO YOU」が4人のバランスも良く、7曲の中では一番の出来と思います。
なお、チェット・ベイカーとマイルス・デイビスに纏わる曲を中心にした構成の中で、最後に「GOOD BYE」を持ってきている意図は分かりませんが、ラヴァのラッパが物悲しく、しっとりとエンディングを迎えています。

周知の曲を演奏するエンリコ・ラヴァのプレイは、時には激しく吹き上げる場面もありますが、彼なりの解釈で好ましい演奏集です。
そして、ステファーノ・ボラーニの美しいタッチのピアノも、このレーベルの意図を生かした好録音の中で光ってます。

コメント
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