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チック・コリアを偲んで(CD)

2021-02-13 | JAZZ (CD)
チック・コリアの悲報を知って、ここで改めて手持ちのCDを順次聴いてみました。
エレクトリック、フュージョン時代の演奏は好みでないので収集していませんが・・・

最初は、1991年9月にNYで開催された「WOODSTOCK JAZZ FESTIVAL」からの2枚、
 
第1集は、ミロスラフ・ヴィトウス (b) と、ジャック・ディショネット (ds) を中心にしたピアノ・トリオに、後半2曲でリー・コニッツ (as) が参加しています。
曲目は、「Waltz」、「Isfahan」、「Stella by Starlight」、「Round Midnight」の4曲で、ビリー・ストレイホーンの「Isfahan」では、チック・コリアのそれと分かるフレーズが登場し、コニッツも、このメンバーに合わせたフリーフォームのプレイで応戦しています。
また、第2集は「Impressions」、「No Greater Love」、「All Blues」の3曲で、こちらにはアンソニー・ブラクストンが参加しており、チック・コリアとの共演はサークル以来、凡そ10年ぶりとなります。
但し、ここでのブラクストンは、スタンダードをストレートに演奏しており、リー・コニッツとの共演はあるものの、期待した激しい演奏も2人のバトルもありません。


続いては、チック・コリアがデビュー当時に組んだミロスラフ・ヴィトウス (b) と、ロイ・ヘインズ (ds) のオリジナル・トリオで、スタンダード曲に加え、チックとヴィトウスのオリジナルを中心としたプログラムによるライブ盤で、気心知れた3人による安定感ある演奏集となっています。
一方、ジョン・パティトゥッチ (b) と、デイブ・ウェックル (ds) を迎え「アコースティック・バンド」と銘打ってジャズ・スタンダードの数々を演奏したスタジオ録音とライブ盤の2枚は、チックの十八番の「Spain」や「La Fiesta」を演っています。
こちらは、ヴィトウスよりアタックの強いパティトゥッチのベースの響きの違いを味わうことができます。
  


次に続いては、ベースとドラムスがそれぞれ交代し、チックのオリジナル曲を中心にしたプログラムの2枚で、「New Trio」と「Super Trio」です。
「New Trio」の方は「過去」「現在」「未来」のサブタイトルが付いていますが、これと言った印象はありませんでした。
一方の、クリスチャン・マクブライド (b) と、スティーヴ・ガッド (ds) の「Super Trio」は、日本のみの特別盤で、テキサス州オースティンでのライブ(2005年4月)ですが、「Windows」、「Matrix」、「Spain」等、チックの往年の名曲が揃っていて、中でも「Matrix」は、全く意表を突いた展開の演奏となっています。
私自身、マクブライドも好みのベーシストの一人ですが、このアルバムも好録音、好演奏盤です。
 


最後は、2010年5月、NYのブルーノートでの2週間に渡るギグからのベスト・テイクをピック・アップしたもので、ビル・エヴァンス所縁のメンバーと組んで演奏したエヴァンスへのオマージュ作品となっています。
チック・コリアがエヴァンス所縁のメンバーによるサポートで、各々の曲に対してどのようにアプローチするのかも聴きどころですが、所詮チックはチックでした。
 

コメント
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