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早い全快をお祈りします

2020-10-12 | JAZZ
ニューヨークで活躍中のジャズ・ピアニストの海野雅威さんが、9月27日にマンハッタンの地下鉄駅で暴漢に襲われ大けがをしたことを知り、週末に以下の2枚のアルバムを聴きました。

下記のCDは、伊藤八十八さんのプロデュースによる海野さんのメジャー・デビュー・アルバムで、ビックな2人のサポートを得て、NYのスタジオで録音されています。
「MY ROMANCE」 VRCL 4037
 
1. MILESTONES
2. WHISPER NOT
3. MY ROMANCE
4. FLAPPIN’ FROM HERE
5. HARRY’S BLUES
6. ON THE STREET WHERE LIVE
7. I’VE GOT YOU UNDER MY SKIN
8. JUBILATION
9. WHEN YOU WISH UPON A STAR
海野雅威 (p) GEORGE MRAZ (b) JIMMY COBB (ds)
録音 2007年6月2日
海野さんは1980年8月の生まれなので、この録音時は27歳のレコーディングとなります。
彼のピアノ・タッチはミディアム・テンポのものは軽快で、バラードは美しく、冒頭曲の「MILESTONES」や、タイトル曲の「MY ROMANCE」がそれを証明しています。
また、自身のオリジナル(#4、5)も魅力的な旋律を持った曲であり、「ON THE STREET WHERE LIVE」の後半では、上を向いて歩こうのフレーズが飛び出したりと、演奏に余裕も見せています。
そして、録音も全体のバランスが良く、響きも美しい好録音盤です。

一方こちらは、海野さんがロサンジェルス出身のTiffanyのデビュー・アルバムに、歌伴で参加したもので、これも伊藤八十八さんのプロデュースにより制作されています。
「THE NEARNESS OF YOU」 VRJL 7034
  
1. SUMMERTIME
2. IT COULD HAPPEN TO YOU
3. SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
4. THE NEARNESS OF YOU
5. WHAT A KITTLE MOONLIGHT CAN DO
6. LET′S FALL IN LOVE
7. BYE BYE BLACKBIRD
8. IT´S ONLY A PAPER MOON
9. ROUTE 66
TIFFANY (vo) 海野雅威 (p, f.rh) RAYMOND McMORRIN (ts)
鳥越啓介 (b) JIMMIE SMITH (ds)
録音 2006年
ティファニーは、幼いころから教会の聖歌隊で歌っていたことから声量と音程は確かなものがあり、デビュー・アルバムとされるこの1枚で相当な実力の持ち主であることが分かります。
バックも、テナー・サックスを入れたカルテットというシンプルなため、彼女の歌をじっくり味わうことが出来ます。
1曲目の「SUMMERTIME」は、ドラムスのジミー・スミスの一風変わったドラミングに乗って、1コーラスを歌った後、中間部はカルテットでの演奏となりますが、この曲のみ海野さんのフェンダー・ローズでの粋なフレーズを聴くことが出来ます。
彼女の歌は、2曲目で軽快に飛ばす「IT COULD HAPPEN TO YOU」や、抑揚を抑えての「THE NEARNESS OF YOU」など、アップ・テンポもスロー・バラードも実に上手いです。
ビリー・ホリディの歌でも有名な「WHAT A KITTLE MOONLIGHT CAN DO」は、アップ・テンポでグイグイと押すティファニーに、流暢なソロで応える海野さんの演奏が聴きものです。
後半の「IT´S ONLY A PAPER MOON」と「ROUTE 66」は、ナット・キング・コールの歌と比較してしまいますが、彼女もバックのサポートに乗って気持ちよく歌っています。

なお、ロサンゼルス出身の女性歌手にはTiffany Renee Darwishがいますが、こちらはジャケットでもわかる通り全く別人です。

そして、海野さんの怪我の状況ですが、右腕骨折などの重傷を負っており、未だ演奏に復帰するめどは立っていないようですが、一日も早い回復、全快されることを願うばかりです。

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