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宮沢 昭のアルバムを聴く(1)

2020-10-04 | JAZZ
今月は宮沢 昭のアルバムを順次聴いていきたいと思います。
最初は初期の作品の中から、1994年9月にWAVE JAZZ CLASSICSとして、再発売されたレコードです。
「AKIRA MIYAZAWA」KING RECORDS  KC 20
  
1. 山女魚
2. MEMORIES THROUGH THICK GLASSES
3. FLY CASTING
4. LIKE SOMEONE IN LOVE
5. OUT OF NOWHERE
6. LE CREPUSCULE EMBAUME
7. LIKE SONNY
宮沢 昭(ts) 佐藤允彦(p) 原田政長(b) 猪俣 猛(ds)
渡辺貞夫(as, fl) 原田忠幸(bs, cl) 中野 彰(tp, tb) 
東本安博(tb) 松本光彦(tb) 青木 武(tb)
録音 1962年5月7日、14日
全7曲の中で、聴きものはカルテット演奏の4曲(#1~4)で、釣り好きの宮沢がお得意の魚を題材にした曲もあります。
1曲目の流れるようにスムースな曲想を持った「山女魚」、続いてゆったりしたテンポの「 MEMORIES THROUGH THICK GLASSES」(この曲は、守安祥太郎の生前時代から良く演奏していたそうです)、
そしてジャンプ曲の「FLY CASTING」までの3曲が宮沢のオリジナルで、いずれもが他のサックス奏者とは一線を引く硬質なサックス音のプレイとなっていて、各々の曲と共にオリジナリティに富んでいます。
4曲目の「LIKE SOMEONE IN LOVE」では、後半の佐藤允彦のピアノ・ソロの後で一旦曲が停止しますが(演奏が編集されている?)、続いて始まる原田の4つを刻むビードに絡むように現れる宮沢のテナーとの対話が素晴らしいです。

後半3曲は、10人編成によるオーケストレーションの演奏ですが、「 LIKE SONNY」の後半で大きくフューチャーされる渡辺貞夫の渡米前のプレイが収録されています。
そして、全曲に跨って演奏している弱冠20歳の佐藤允彦の初期のプレイも貴重だし、キング・レコードの優秀録音も特筆される1枚です。

なお、ここでの宮沢のマウスピースの材質は、サックスの音質からしてハードラバー(エボナイト)ではなくメタルの様に思いますが、当時の彼の写真を色々チェックしてみましたが確認はできませんでした。

コメント
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