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私の愛聴盤(第141回)

2020-04-19 | 私の愛聴盤
第141回は「辛島文雄トリオ・ウイズ・ラリー・コリエル」です。
「ROUND MIDNIGHT」 TRIO PAP-24045
  
1. ROUND MIDNIGHT
2. AUTUMUN LEAVES
3. WISE ONE
4. OLEO
5. NICA’S DREAM
6. IN YOUR OWN SWEET WAY
7. FOOTPRINTS
辛島文雄(p) 桜井郁雄(b) 日野元彦(ds) LARRY CORYELL(g)
録音 1983年8月10, 11日
2017年2月に68歳の若さで亡くなってしまった辛島文雄ですが、これは、彼のトリオにラリー・コリエルが3曲付き合っているアルバムです。
ベースやドラムスを入れ替えてのピアノ・トリオでの録音が多い中で、レコードの片面とは言え、ゲストを加えてのものは珍しく、しかも相手がラリー・コリエルときてはと、グリコのおまけの様に1枚で2つの異なったセッションが楽しめます。
また、日野元彦との共演は「LANDSCAPE」以来ですが、彼が入ると演奏に躍動感が生まれてきます。
全曲がスタンダードやジャズ・ミュージシャンの曲で構成されていて、コリエルがいつもとは異なる曲をどのように料理するかも聴きどころで、レコーディング・エンジニアの及川公生によるギター音が生々しく収録されています。

A面のピアノ・トリオは、
重くて暗い響きのベースと、煌びやかなピアノの音がマッチして、ニューヨークの深夜を印象付ける「ROUND MIDNIGHT」、
まるで突風の如くスピード感を持って突っ走る「AUTUMUN LEAVES」、
音の並びがシンプルでありながら、最初と最後のテーマ部はエルヴィンを加えたマッコイ・タイナー・トリオの様な雰囲気がある「WISE ONE」、
そして超アップ・テンポで締めくくられる「OLEO」の4曲、
またB面のコリエルが参加している3曲は、
速いテンポの「NICA’S DREAM」で、テーマを担当するコリエルがそのままソロを担当し、それに引きずられて疾走する辛島のプレイが痛快で、
「IN YOUR OWN SWEET WAY」は、コリエルが一部で音色を替えて臨み、
最後の「FOOTPRINTS」は、パターン化されたリズムの上を辛島のソロが先行し、続くコリエルの演奏が良い出来で、後半3曲の中では一番うまくいっているように思います。

辛島文雄トリオの演奏は、かって御茶ノ水のNARUで聴いた際に、持参した新録音のアルバム(CD)にサインを頂きました。
この時、辛島さんから「このCD、良い演奏だろう」と、声を掛けられたことを記憶しています。

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