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私の愛聴盤(第140回)

2020-03-22 | 私の愛聴盤
3月はイタリアのピアニストを取り上げてきましたが、その中でも良く聴くアリゴ・カペレッティ・トリオからの1枚を「第140回の愛聴盤」としました。
「RESIDUI」letichetta L.P.J.004
  
1. KING KONG
2. BALLATINA
3. MR. JOY
4. HUAYNITA BANANA
ARRIGO CAPPELLETTI(p) PAOLO DALLA PORTA(b) FILIPPO MONICO(ds)
録音 1982年6月30日

アリゴ・カペレッティは、カーラ・ブレイやゲイリー・ピーコックの曲を取り上げていることから、新しい感覚を持ったピアニストで、続く「BIANCO & NERO」でも自身のオリジナルに加えて、オーネット・コールマンやカーラ・ブレイの作品を演奏しています。

カーラ・ブレイの「KING KORN」から始まる演奏は、ポール・ブレイ似のハーモニーと鋭い感覚のプレイが印象的で、後半は2曲目の「BALLATINA」や4曲目の「HUAYNITA BANANA」と同様の、ノン・リズムによる3者のインター・プレイへと続きます。
また、アーネット・ピーコックの作曲による「MR.JOY」は、非常に明快でリズミカルに処理しており、ドラマーは色々な小道具を持ち出して変化を付け、ベースもソロ・パートを与えられていることからも、2人のパートナーのサポートによるところが大きい1曲となっています。

なお、この曲をポール・ブレイの同タイトルアルバムの演奏と比較してみましたが、

カペレッテイの演奏の方が、構成も展開も素晴らしいです。
全4曲は、それぞれの演奏時間が長く、いずれも聴きごたえがあります。

下記は、1992年4月録音のカペレッテイ・トリオによる「SINGOLARI EQUILIBRI」で、自身のオリジナルやエヴァンスの曲の他、スタンダードも取り上げていますが、上記のアルバムの内容とは異なり、お決まりのヨーロッパ・ピアニストの一人になってしまっているようで残念です。
 

コメント
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