第127回はラリー・ヤングの「UNITY」です。
「UNITY」BLUE NOTE BST 84221

1. ZOLTAN
2. MONK′S DREAM
3. IF
4. THE MOONTRANE
5. SOFTLY AS A MORNING SUNRISE
6. BEYOND ALL LIMITS
WOODY SHAW(tp) JOE HENDERSON(ts)
LARRY YOUNG(org) ELVIN JONES(ds)
録音 1965年11月10日
このアルバムのウディ・ショーとジョー・ヘンダーソンは、過去にホレス・シルバーのフロントを張っていた時期がありますが、この2管に、エルヴィン・ジョーンズのドラムスを加えた強力なカルテットを捉えたものです。
オルガン・ジャズと言えば、ジミー・スミスに代表されるように、ギターとドラムスの組み合わせが多い中で、ヤングはブルーノート2作目にしてギター(前作ではグラント・グリーンが担当)をバンドから外しています。
マーチのリズムで始まる「ZOLTAN」は、モード手法によるショウのオリジナルで、2管による印象的なテーマの後は、ショウ ~ ヘンダーソン ~ ヤング ~ エルビンへとソロが受け渡されますが、エルビンの叩き出すリズムと、ヤングのオルガンが下支えとなり、ショウとヘンダーソンのアドリブが上手く調和しています。
続くセロニアス・モンクの「MONK′S DREAM」は、オルガンとドラムスのデュオというシンプルな形で演奏されますが、オルガンで演奏するモンクの曲が珍しいことと、2人の丁々発止の対話が素晴らしいです。
3曲目の「IF」は、新しい感覚のブルースを、お互いがいかに料理するかが聴きどころです。
4曲目の「月」と「列車」を組み合わせた「THE MOONTRANE」は、ジョン・コルトレーンに捧げたショウのオリジナルですが、ここでのヘンダーソンのサックスは、コルトレーンを意識したかのような豪快な吹奏で、エルヴィンの打ち出すパルスと共にこの曲を一層力強いものにしています。
また、唯一のスタンダードである「朝日の如く爽やかに」は、ヘンダーソンがテーマを1コーラス吹いてそのままアドリブへと突入し、ショウの炸裂するようなトランペット演奏を経て、後半はヤングのオルガンが絡むという、過去に聴いたことが無い強力な「朝日の如く・・・」です。
最終曲の「BEYOND ALL LIMITS」は、ミデアム・ファーストの曲で、これも2管によるユニゾンでテーマが示された後、ヘンダーソンのアイデア満載のテナーに続いて、ショウが負けじと中高音を中心とした鋭い感覚のアドリブで応酬した後、そのままテーマに戻って締めくくられます。
この記事を書くに当って、ジミー・スミスのレコードも何枚か聴いてみましたが、スミスのソウルフルな演奏に比べ、ラリー・ヤングのオルガンはアタックが強く、強弱のメリハリとスピード感がありました。
このアルバムは共演者の力演もあり、繰り返し聴いても常に新鮮に聴こえるヤングのベスト・プレイが収められている1枚です。
このレコード、出来ることならオリジナルのモノラル盤でも聴いてみたいです。
「UNITY」BLUE NOTE BST 84221



1. ZOLTAN
2. MONK′S DREAM
3. IF
4. THE MOONTRANE
5. SOFTLY AS A MORNING SUNRISE
6. BEYOND ALL LIMITS
WOODY SHAW(tp) JOE HENDERSON(ts)
LARRY YOUNG(org) ELVIN JONES(ds)
録音 1965年11月10日
このアルバムのウディ・ショーとジョー・ヘンダーソンは、過去にホレス・シルバーのフロントを張っていた時期がありますが、この2管に、エルヴィン・ジョーンズのドラムスを加えた強力なカルテットを捉えたものです。
オルガン・ジャズと言えば、ジミー・スミスに代表されるように、ギターとドラムスの組み合わせが多い中で、ヤングはブルーノート2作目にしてギター(前作ではグラント・グリーンが担当)をバンドから外しています。
マーチのリズムで始まる「ZOLTAN」は、モード手法によるショウのオリジナルで、2管による印象的なテーマの後は、ショウ ~ ヘンダーソン ~ ヤング ~ エルビンへとソロが受け渡されますが、エルビンの叩き出すリズムと、ヤングのオルガンが下支えとなり、ショウとヘンダーソンのアドリブが上手く調和しています。
続くセロニアス・モンクの「MONK′S DREAM」は、オルガンとドラムスのデュオというシンプルな形で演奏されますが、オルガンで演奏するモンクの曲が珍しいことと、2人の丁々発止の対話が素晴らしいです。
3曲目の「IF」は、新しい感覚のブルースを、お互いがいかに料理するかが聴きどころです。
4曲目の「月」と「列車」を組み合わせた「THE MOONTRANE」は、ジョン・コルトレーンに捧げたショウのオリジナルですが、ここでのヘンダーソンのサックスは、コルトレーンを意識したかのような豪快な吹奏で、エルヴィンの打ち出すパルスと共にこの曲を一層力強いものにしています。
また、唯一のスタンダードである「朝日の如く爽やかに」は、ヘンダーソンがテーマを1コーラス吹いてそのままアドリブへと突入し、ショウの炸裂するようなトランペット演奏を経て、後半はヤングのオルガンが絡むという、過去に聴いたことが無い強力な「朝日の如く・・・」です。
最終曲の「BEYOND ALL LIMITS」は、ミデアム・ファーストの曲で、これも2管によるユニゾンでテーマが示された後、ヘンダーソンのアイデア満載のテナーに続いて、ショウが負けじと中高音を中心とした鋭い感覚のアドリブで応酬した後、そのままテーマに戻って締めくくられます。
この記事を書くに当って、ジミー・スミスのレコードも何枚か聴いてみましたが、スミスのソウルフルな演奏に比べ、ラリー・ヤングのオルガンはアタックが強く、強弱のメリハリとスピード感がありました。
このアルバムは共演者の力演もあり、繰り返し聴いても常に新鮮に聴こえるヤングのベスト・プレイが収められている1枚です。
このレコード、出来ることならオリジナルのモノラル盤でも聴いてみたいです。