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私の私の愛聴盤 (第66回)

2015-06-27 | 私の愛聴盤
第66回はボブ・ブルックマイヤーの「ボブ・ブルックマイヤー・アンド・フレンズ」、
あまり目立たない楽器であるトロンボーンの中にあって、バルブ・トロンボーンの名手のリーダー・アルバムです。

ボブ・ブルックマイヤー (1924年11月25日 - 1977年5月30日) サンフランシスコ出身

このアルバム、「アンド・フレンズ」というタイトルからして、有名人をかき集めた編成、
録音当時、スタン・ゲッツはヴァーブ・レーベルにあって、ボサノバが大受けし大ヒット中、
ハービー・ハンコックとロンカーターは、マイルス・デイビスのグループに参加しており、1.5ヶ月後に東京へ、
エルヴィン・ジョーンズは、コルトレーン・バンドの重鎮として「クレッセント」の録音中、
ゲイリー・バートンは、ゲッツの準レギュラーとして、多くのボサノバ演奏に参加などなど・・・

と、まぁ~、皆さん多忙なこの時期に、よくぞこれだけのオールスターが顔を揃えたものだと感心するばかり、
お互いレーベル間との契約もあったでしょうに・・・
これもCBSというビック・レーベルと、大物プロデューサーのテオ・マセロの成せる業なのでしょうね。

「BOB BROOKMEYER AND FRIENDS」 CBS S 62535
  
1. JIVE HOOT
2. MISTY
3. THE WRINKLE
4. BRACKET
5. SKYLARK
6. SOMETIME AGO
7. I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
8. WHO CARES
BOB BROOKMEYER(vtb) STAN GETZ(ts) HERBIE HANCOCK(p) GARY BURTON(vib) RON CARTER(b) ELVIN JONES(ds)
録音 1964年5月25日~27日 NYC

ボブ・ブルックマイヤーの作曲による3曲(1, 3, 4)は、いずれもアップ・テンポで特に1曲目の軽快さが良いです。
ボブさんは、早いパッセージもなんのその(バルブ式だからね)、
それに絡むゲッツは、当時のボサノバ演奏の延長のように、ハード過ぎず、しかもエッジが立った音色が好ましく、
ハービーもゲイリーも、時々ソロ・スペースを与えられ、
エルヴィンはバックで控えめに、でも単なるフォー・ビートは叩かずに、
また、バラードで演奏される3曲(3, 5, 7)は感情を抑えて情緒豊かに・・・
と、変化に富んだ構成で次々に演奏される8曲、42分です。

通常これだけの大物が参加した場合、単なるソロの受け渡し的な演奏集になりがちですが、
そこはリーダーのボブさん、
アレンジが巧みで、軽い感じの演奏集ですが、聴いていて心が浮き浮きするアルバムです。


それから、ついでといっては何ですが、2管の2人が逆になったものもあります。
「STAN GETZ & BOB BROOKMEYER」 POCJ-2724 (VERVE V6-8418)
 
STAN GETZ(ts) BOB BROOKMEYER(vtb) STEVE KUHN(p) JOHN NEVES(b) ROY HAYNES(ds)
録音 1961年9月12~13日 NYC

編成はヴィヴラフォンが抜けたクインテットで、スタン・ゲッツのボサノバでヒットを連発する一つ前の演奏です。
内容は、正真正銘のモダン・ジャズで、注目は最初から最後まで叩き続けるロイ・ヘインズのドラミングです。

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