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アンブレラ・ダンス

2014-06-13 | JAZZ
梅雨時に相応しいタイトルの「アンブレラ・ダンス」は、第3次山下洋輔トリオの5度目のヨーロッパ・ツアー時に、西ドイツのスタジオで録音されています。
ジャケット・デザインは絵本・童話作家の今江祥智の童話「どしゃぶりねこ」を、グラフィック・デザイナー・イラストレーターの矢吹申彦が書いたものです。

「UMBRELLA DANCE」 日本フォノグラム(FRASCO) FS-7022
   
* UMBRELLA DANCE PART Ⅰ ~ Ⅲ
山下洋輔(p) 坂田明(as, a-cl) 小山彰太(ds) 録音 1977年6月16日

この年、山下トリオは2回のヨーロッパ・ツアーを行っていて、最初は西独の「メルス・ジャズ・フェスティバル」を中心に、2回目はワルシャワの「ジャズ・ジャンボリー」他、東欧でのツアーです。
このアルバムは最初のツアー時に、エンヤ・レコードのプロデューサーでもあるホルスト・ウェーバーがプロデュースしています。

過激なトリオと、タイトルを想像しながらこのアルバムを通して聴いて見ると、
Ⅰは、トリオ演奏で、ドシャ降り雨の様子、
Ⅱ(a)(b)は、前半がピアノ・ソロからドラムスとのデュオで、ポツポツと雨が落ちて来たところから、段々雲行きが怪しくなり、バス・ドラの強烈な一発で雷も落ち・・・
後半はバス・クラのソロになり、嵐は過ぎ去ったけれど、カラッと晴れた訳ではなく、再びトリオに戻って徐々に怪しい天候となるが、最後はバス・クラのソロに戻って一旦持ち直し・・・
Ⅲは、前曲から切れ目なしで続き、ピアノとドラムスで静かにスタートするも、直ぐに雨・霰のエネルギッシュな音の洪水となり、何時もの過激なトリオに戻っています。

と、まぁ~、こうして想像を働かせながら聴いて見るのも良いですよ。

LPはⅡが途中で分断されてしまうため、このアルバムはCDがお勧めです。
但し、深夜に大きい音は出せません。

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