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スタン・ゲッツ&チェット・ベイカー

2013-12-14 | JAZZ
スタン・ゲッツ 1927年2月2日 ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれ
チェット・ベイカー 1929年12月23日 オクラホマ州エール生まれ
共にトップ・モダン・ジャズメンである東西の雄が、久しぶりに一堂に会したコンサートからの1枚です。

この2人、元来あまり仲は良くなく、レコーディング記録としてはこれが4回目で、しかも最後のものです。
最初の公式録音は1958年2月のスタジオ、2度目(正確には3度目)は1974年11月のカーネギー・ホール・コンサート(この時は契約の関係で、ゲッツが参加している部分の演奏は入っていません)、そして3度目(4度目)が今回のストックホルムでのライブです。
(2人の最初の出会いは1953年のへイグでのクラブ・ライブで、当時パシフィック・ジャズから発売される予定でしたが、後にスペインのフレッシュ・サウンドから発売されたとされています)
このコンサート・ライブの模様を収めた原盤はLPですが、CDや、DVDも市販されています。
中でもCDは、国内盤がLPと同じ曲数の1枚でしたが、輸入盤は第1部、2部を収めた3枚組もあり、このコンサートの全貌を聴くことが出来ます。
この3枚組は、LPやDVDに収録されている曲の大半が、3枚目に集中していました。

そこで、まずはオリジナルLPです。
「STAN GETZ & CHET BAKER  LINE FOR LYONS」 SONET SNTF 899
  
1. JUST FRIENDS
2. STELLA BY STARLIGHT
3. AIRGIN
4. MY FUNNY VALENTINE
5. MILESTONES
6. DEAR OLD STOCKHOLM
7. LINE FOR LYONS
STAN GETZ(ts) CHET BAKER(tp) JIM MCNEELY(p) 
GEORGE MRAZ(b) VICTOR LEWIS(ds)  録音 1983年2月18日
スタン・ゲッツのメンバー紹介からスタートし、チェット・ベイカーはスキャットを交えての歌も披露しています。
収録されているのは有名曲ばかりで、CDやDVDの中にはチェット・ベイカーが参加していない曲も含まれていますが、レコード収録の7曲は全てにおいて、2人の演奏を聴くことができます。

3枚組CDは、3枚目のみ掲載しました。
「STAN GETZ & CHET BAKER  THE STOCKHOLM CONCERTS」 VERVE 537 555-2
 

DVDはタイトルにおいて、チェット・ベイカーが先に来ているところが面白いですが、確かに映像ではチェットの方が印象深いです。
「CHET BAKER & STAN GETZ  LIVE IN STOCKHOLM 1983」 OH 44651
 
画質は甘くいまいちですが、薬漬けとなった痛々しいチェットの姿や、2人の掛け合いを目の当たりにすることで、これはこれで価値があります。
3曲目からチェットが登場し、名演を聴かせ(見せ)ますが、それまで和気あいあいの様に見えた2人が、最後の曲が終了した途端、ゲッツは何事もなかったようにサッとステージから引き揚げてしまい、それを横目で見ているチェットの表情が印象的でした。
互いに個性の強い2人が共演すると、演奏は◎でも、しっくりいっていないところを垣間見ることができます。
ジャズは映像を見ながらより、音だけに集中して聴く方が好きですが、こういうところは映像でなければ分からないので、これはこれで貴重なものです。


冒頭に記載した最初のスタジオ録音と、カーネギー・ホールの2枚は、CDでも発売されています。
カーネギーのオリジナルLPは、2枚に分散されていますが、CDでは1枚となっていて、ゲッツはジャケットに写っているサックスだけの登場です。
      

コメント
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