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フリーダム・サウンド

2013-12-01 | JAZZ
「フリーダム・サウンド」は、ザ・ジャズ・クルセイダーズによる最初のアルバム・タイトルです。

ザ・ジャズ・クルセイダーズは、テナー・サックスとトロンボーンの2管による柔らかいサウンドながら、ハード・バップを基調としたソウルフルなブルース・フィーリングで、独特なオリジナリティを持っていました。
このバンド、元はといえば、テキサス州のハイスクールで同級生だったウェイン・ヘンダーソン(tb)、ウィルトン・フェルダー(ts)、ジョー・サンプル(p)、スティックス・フーパー(ds) の4人が結成したグループで、1958年にロサンゼルスに進出し、「ナイト・ホークス」というバンド名で活動していたところをパシフィック・ジャズのプロデューサーの目に留まり、西海岸でメジャー・デビューを果たしています。

そのアルバムがCDで再発されています。
「FREEDOM SOUND」 PACIFIC JAZZ RECORDS PJ-27 (EMI MUSIC JAPAN TOCJ-50033)
 
1. THE GEEK
2. M.J.S.FUNK
3. THAT’S IT
4. FREEDOM SOUND
5. THEME FROM EXODUS
6. COON
WILTON FELDER(ts) WAYNE HENDERSON(tb) JOE SAMPLE(p) JIMMY BOND(b)
ROY GALNES(g) “STICKS”HOOPER(ds)  録音 1961年5月

4曲目のアルバムタイトルは、ジョー・サンプルが作曲したもので、ベースとドラムスが独特のリズムを刻む軽快なマーチ風の曲で、60年代を通じてバンドの重要なレパートリーとなっています。
このアルバムでは、ピアノがテーマを弾いてそのままアドリブに入り、その後テナー・サックスとベースがソロをとっています。
この曲に関し作曲者のジョー・サンプルは、「あまりジャズっぽくなかったので、バンドで演奏するには向いていないと感じていたが、暫らく間をおいてみるとそんなことは問題にならないと思うようになった」と語っています。

私がこの曲を最初に聴いたのは、まだジャズを聴き始めて間もない頃に購入した、1966年のライブ・アルバムです。
「LIVE AT THE NEWPORT AND PACIFIC JAZZ FESTIVALS ・ 1966」
WORLD PACIFIC JAZZ ST-20115
   
1. TRANCE DANCE
2. A SUMMER MADNESS
3. YOUNG RABBITS
4. FREEDOM SOUND
WILTON FELDER(ts) WAYNE HENDERSON(tb) JOE SAMPLE(p) “STICKS”HOOPER(ds)
JIMMY BOND(b) (Pasific) HERBIE LEWIS(b) (Newport)  録音 1966年

こちらはザ・ジャズ・クルセイダーズの12番目のアルバムで、A面2曲がパシフィック、B面2曲がニューポートからのものです。
ライブということもあり、聴衆を前にスタジオ録音とは違うノリノリの演奏が展開されていて、いずれも良い出来です。
お目当ての「フリーダム・サウンド」は、お馴染みのリズム・パターンに乗って、サックスとトロンボーンが絡み合う激しい演奏になっていて、最初のレコーディングとは全く異なった進化した展開を聴くことができ、当然のことながら、こちらの演奏がお勧めです。


1971年には、最初のグループ名から「ジャズ」が除かれ「ザ・クルセイダーズ」となり、1974年にはラリー・カールトン(g)も参加し、1970年代のフュージョン・シーンを代表するグループとなっていきます。

手元にはこのバンドの2作目である「ルッキン・アヘッド」と、ザ・クルセイダーズとなってからの
「スイス・モントルー」での映像がありましたので、ジャケットを紹介します。
  

コメント
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