まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

HARA

2008年07月11日 | Weblog
伊那谷の老師、加島祥造さんの本、「HARA」。

帯には、大ベストセラー「求めない」の著者による、求めないでいられる処方箋、とある。

編集者ってのは、うまいもんだね、キャッチコピーが。

心はリキッドだ、と加島さんは、言う。

流動体、頭につけるリキッドって、あったっけ。

心は、頭と胸と腹を行き来する、というわけだ。

明治維新のあと、和魂洋才なんていって、西洋流の、頭で考える、というスタイルが流行り始める。

夏目漱石なんかが、その代表だ、って。

「それから」っていう小説には、頭、脳の言葉が、180個だか、出てくるらしい。

主人公の代助は、「自分の頭が焼け尽きるまで電車に乗っていこうと決心した」という文章で、結ばれているらしい。

それから今まで、頭人間製造機が、フル稼働しているわけだ。

加島さんは、前立腺の手術で、開腹手術をしたらしい。

それによって、実感した。

精神のストレスは、頭にあるんじゃんなくて、腹にあることが。

ネガティブなエネルギーは、みぞおちにたまる、なんて、精神世界系の方々も、言ってたりするし、自分の実感としても、そう思う。

昔勤めていた会社の社長が、胃が痛い、といって、胃薬飲んでいたのを思い出すよ。

これ、ストレスなんだよ、なんていいながら。

売り上げの上がらないダメ社員の僕の前で、あてつけだったわけじゃないんだろうけどね。

そういえば、社員とのことで悩む、コンピュータ屋のおやじが、胃薬飲んでたな。

最後に、老子の詩を。

 世間の人は

 頭を使いすぎる。

 頭を使うことをやめて

 自分の内側のバランスをとってごらん。

 すると心配や憂鬱がどんどん薄らぐ。

 だいたい、

 世間が「よい」とか「だめ」とか言ったって

 それが君にとってなんだというんだね?

 「善い」とほめられたって

 「悪い」とけなされたって

 どれほどの違いがあるのかね。

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生と死と生

2008年07月10日 | Weblog
ある女性から携帯へ電話がはいる。

元気?って言おうと思ったら、おじいさんがなくなりました、という。

突然のことなので、えっ?

おじいさんといっても、お父様なんだけど。

あの人のために、と頑張ってきたのに、と涙ぐみながら。

ひとつひとつ、命が冥境へ帰っていくごとに、時代も更新されていく。

大好きだったお父様とともに、あるものも、旅立っていくのかもしれない。

あるもの、って?

お通夜、告別式、法要と過ぎていくうちに、親しい方々が、ぽつぽつと、亡き人について、語り始める。

なくなって、また、新しい人生をはじめるがごとくに。

実は、さまざまな姿があったことに気づき、自分の中の故人が、いかに一面的なものだったのか、腑に落ちる。

うまくいけば、そうして、自分の思い込みから、解放される、かもしれない。

解放された時から、故人の冥福がはじまる。

そんな仕組みであれば、まんざら、生も死も、捨てたモンじゃない。

そんな祈りにも似た思いで、ご冥福をお祈り申し上げます。
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悪がき

2008年07月09日 | Weblog
その昔、悪がきがおりまして。

小学校、中学校と乱暴者で、先輩もかまわず、喧嘩もしていた。

われわれのほうの言い方で、困りっ小僧、って、いうわけです。

ヤのつく職業にも、近かったのかな。

その彼が、近所のおじいさんに、あるとき、言われたらしい。

通らなきゃならない道は、通らなきゃならないからな、と。

25歳のときらしい。

その言葉に、救われた、忘れられない、という。

そのまま、スルーしちゃいそうな言葉だけどね。

彼の、琴線にふれた、というか、腑に落ちたんだろうな。

以来、つきあう人を意識し始めた、という。

人に歴史ありだね。

実は、その彼、わが妹を、ひそかに思ってもいたらしいんだけどね。

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おじさんバンド

2008年07月08日 | Weblog
自宅から、携帯へ電話が入る。

今、中学の後輩、という方がみえてるけど、と。

電話を変わる。

鈴木です。

名前、なんだっけ。

オサムだよ……。

って、いわれて、記憶を手繰っていくと、思い出した。

今、おじさんバンドやってるんだけど、リズムがいなくて、三年間さがしてるんだよ、という。

リズムって、リズムギター?

どうも、そうらしい。

中学のころ、ベンチャーズをまねたバンドをやっていたことを、かれは、思い出したらしい。

それで、うちまで、訪ねてきた、というわけ。

リズムギターをやってよ、と。

そりゃ、いくらなんでも、無理だよ。

昔とったきねづか、どころか、ギターなんて、何十年もひいてないんだから。

でも、かわ久で、おそば食べながら、話そうよ、ということになった。

渡辺くん、という先輩も来て、昔話で盛り上がった。

かわ久の大将も、かれと同級生だし。

一気に、四十年前に、タイムスリップ。

そうだ、我が家の次男坊より、若い頃だ。

渡辺くんの別荘で、土曜日に練習してるから、と言われてもね。

一回くらいは、顔を出すよ、ということで、お開きとなる。
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築150年

2008年07月07日 | Weblog
秋田から、築150年の家を移築したらしい。

昔のアミーゴ、というお店を解体して、静かな場所に移って、今は、中川。

喫茶店、というか、レストラン。

天井は高くて、壁はシックイだし、空気がいい。

久々に、ママとマスターと話す。

写真は、むくのカウンター。

煙草を吸えないのが、たまにきずなんだけどね。

ご自宅も、古い民家に手をいれて、素敵にされていたな。

一杯ごとに、豆からいれてくれて、コーヒーもおいしかった。
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伊勢だより

2008年07月06日 | Weblog
道のべの むくげは 馬にくはれけり  芭蕉

馬に乗っての伊勢への旅。のどかな光景が浮かんできます。

しかし彼の胸には熱い思いがたぎっていました……

芭蕉は生涯に五度、伊勢を訪れています。歌人・西行の足あとをたどる旅でした。

芭蕉からみて西行は五百年以上も前の人。慕ってやまなかった西行が一時住んだ伊勢、西行谷の松の樹のしたにこの句の碑は建てられました。
今は市内岡本町の豊崎文庫跡に移され、「むくげ塚」と呼ばれて親しまれています。

七月五日  各位

赤福十一代目 店主


というしおりのようなものが、赤福の箱の中に入っていた。

表は、絵手紙風に、芭蕉句碑とむくげかな?

毎日、このしおりを刷って、赤福の中にいれているんだな、と感激してしまった。


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神恩太鼓

2008年07月06日 | Weblog
伊勢内宮、おかげ横丁。

外宮と内宮を参拝したあと、赤福を買う。

赤福は、賞味期限が、二日間になっていた。

なので、お土産な配るには、少々、不便になった。

次の日が、日曜日なので。

でも、それはそれで、いいんだね。

なんでも、消費者の都合にあうわけじゃないからね。

写真は、おかげ横丁の広場でやっていた、神恩太鼓。

色白の若い娘さんの肌が、紅潮してゆく様は、なんともいえない、色っぽさだった。
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中六のうなぎ

2008年07月05日 | Weblog
今週はお伊勢参り。

写真は、磯部町、伊雑宮まえの、うなぎの中六。

偽装うなぎが、話題になっているけど、ここのは、天然だろう。

鰻丼、1470円。

うまかった。

一緒になった方は、自転車で伊勢から、いらっしゃったそうで。

汗、びっしゃりだった。

伊雑宮も、アマテラスオホミカミが、いらっしゃるそうで、気持ちよかった。
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サヴァン症候群

2008年07月04日 | Weblog
フジテレビの今番組で、取り上げられたらしい。

このキム・ビークという52歳の方は、9000冊の本を、全部、暗記しているという。

コンピュータ屋のおやじが、話してくれた。

ダスティ・ホフマンの主演の、レインマンのモデルになった方だ、と。

弟役のトムクルーズと、あれは、いい映画だった。

他の人との違いを認めて、それを尊重しよう。

自分がして欲しいと思うとことを、人にもしてあげよう。

そうすれば世界はもっと良くなるから。

って、いってるらしい。

ほとんど、神の領域だね。

奇跡的な記憶能力をもっているとはいえ、この世的には、生きるのがとても、大変な彼、キム・ビークさんは、天地とつながっているように思えた。

この世とあの世のあわいに存在している、とでもいうのか。

昔から言われている、霊が主体の世、ミロクの世、というのは、そんな世なのではないのか、と。
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灯篭流し

2008年07月03日 | Weblog
7月16日には、巴川の灯篭流しがある。

お盆に帰ってきた祖霊をお送りする、という趣旨。

先月、黄泉の国へ旅立った友人を、みんなで、送ろう、と灯篭を五つ買ってきた。

海の向こうに、祖霊の住む国がある、という。

そこからやってきた祖霊を、お送りするわけだ。

中学、高校と、かれのそれぞれのときの親しき人々が、夕闇の川に、灯篭を浮かべる。

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