「ゴルゴ13」を描いている漫画家、さいとうたかお。
夜中のNHKで、自叙伝みたいな番組をやっていた。
トラウマから解放されたのは、古稀の少し手前だった、と語っていた。
あれだけ売れている漫画なんだけど、自分の作品を見るのが、嫌いだった、と。
なぜなんだろう、と長年、なぞだった。
どうやら、母親の言葉だったらしい。
絵なんか描くな、という。
父親は、小学校のころ、いなくなったしまっていた。
絵描きを目指していた父親だったのか。
あんたのおとうさんも、あんたみたいなこといって、どこかへ行っちゃたんだよ、と。
さいとうたかおが小学生のころ、絵で、金賞をもらう。
でも、母親は、ほめてくれず、その絵は、かまどにくべられてしまった。
戦争から復員したばかりの、紙芝居のおじさんに、懇願されて絵を描いてあげても、母親は、あんたは、中学を出たら、散髪屋になるんだから、絵なんか描いちゃ、だめだ、とにべもない。
後年、漫画が本になったとき、余命幾ばくもない母親の枕元に、その本を置いた。
たたみの目を数えておいて、母親が読んだかどうか、母親の死後、確認した。
手にも取ってなかったことがわかった、なんて言うこともいっていたな。
母親の言葉って、すごいもんだね。
夜中のNHKで、自叙伝みたいな番組をやっていた。
トラウマから解放されたのは、古稀の少し手前だった、と語っていた。
あれだけ売れている漫画なんだけど、自分の作品を見るのが、嫌いだった、と。
なぜなんだろう、と長年、なぞだった。
どうやら、母親の言葉だったらしい。
絵なんか描くな、という。
父親は、小学校のころ、いなくなったしまっていた。
絵描きを目指していた父親だったのか。
あんたのおとうさんも、あんたみたいなこといって、どこかへ行っちゃたんだよ、と。
さいとうたかおが小学生のころ、絵で、金賞をもらう。
でも、母親は、ほめてくれず、その絵は、かまどにくべられてしまった。
戦争から復員したばかりの、紙芝居のおじさんに、懇願されて絵を描いてあげても、母親は、あんたは、中学を出たら、散髪屋になるんだから、絵なんか描いちゃ、だめだ、とにべもない。
後年、漫画が本になったとき、余命幾ばくもない母親の枕元に、その本を置いた。
たたみの目を数えておいて、母親が読んだかどうか、母親の死後、確認した。
手にも取ってなかったことがわかった、なんて言うこともいっていたな。
母親の言葉って、すごいもんだね。