まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

生と死と生

2008年07月10日 | Weblog
ある女性から携帯へ電話がはいる。

元気?って言おうと思ったら、おじいさんがなくなりました、という。

突然のことなので、えっ?

おじいさんといっても、お父様なんだけど。

あの人のために、と頑張ってきたのに、と涙ぐみながら。

ひとつひとつ、命が冥境へ帰っていくごとに、時代も更新されていく。

大好きだったお父様とともに、あるものも、旅立っていくのかもしれない。

あるもの、って?

お通夜、告別式、法要と過ぎていくうちに、親しい方々が、ぽつぽつと、亡き人について、語り始める。

なくなって、また、新しい人生をはじめるがごとくに。

実は、さまざまな姿があったことに気づき、自分の中の故人が、いかに一面的なものだったのか、腑に落ちる。

うまくいけば、そうして、自分の思い込みから、解放される、かもしれない。

解放された時から、故人の冥福がはじまる。

そんな仕組みであれば、まんざら、生も死も、捨てたモンじゃない。

そんな祈りにも似た思いで、ご冥福をお祈り申し上げます。
コメント
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