(安全保障政策で)私たちは現実的平和主義だ。社民党は空想的平和主義日本共産党はどうかというと、(戦後の)憲法制定議会で野坂参三さんが「自衛の戦争もできないなんてそんなバカなことがあるか」と言って、吉田茂(元首相)さんが「自衛の戦争もできない」と言った。本当は共産党は自分たちが政権を取った時は軍隊(を持つべきだ)と思っているが、いま多くの人は空想的平和主義でも良いと思っているなかで、戦略的に空想的平和主義のふりをした方が得だと思って、戦略的空想的平和主義(を主張しているの)ではないかと。断定はしませんが。

 民主党はどうか。民主党の中には現実的平和主義の人はたくさんいるけれど、(昨年の衆院憲法審査会で安保法制について)憲法学者3人が「これは憲法違反だ」と言ったとたん、「これで戦ったら自民党をやっつけられるかもしれない」と思って、刹那(せつな)戦術的空想的平和主義になった。岡田(克也代表)さんだってもともとは現実的平和主義ですよ。(岡田氏はかつて)「十把一絡げに集団的自衛権を認めるのはおかしい」と言っている。岡田さんは限定的容認論だなと私はその時は思ったんです。調べてみると、前に限定的容認論ととれるようなことを言ってますよ。

 早く現実的平和主義だということを打ち出してもらわないと、民主党社民党の道をたどる。それは二大政党論者の私にとっては非常に良くないことなんで、早く思考停止をやめて、現実的平和主義の道に立ち戻って頂きたい。(福岡市での講演で)

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#3、

日経新聞から

自民副総裁、安保法の意義強調 北朝鮮ミサイル念頭

自民党の高村正彦副総裁は6日、福岡市内で講演し、北朝鮮による事実上の弾道ミサイル発射通告を念頭に、安全保障関連法の意義を重ねて強調した。「(安保法により)限定的な集団的自衛権を備えないと、日米同盟がうまくいかず、北朝鮮の脅威から国を守れない」と述べた。

 同時に「北朝鮮は最低300発の中距離ミサイルを持ち、日本全体をほぼ射程に入れている」と指摘。「北朝鮮の指導者に、日本を攻撃したら米国につぶされると思わせるのが最大の抑止力だ」と説明した。〔共同〕