酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

武士の家計簿

2010年12月16日 | オヤジのつぶやき
話題の映画「武士の家計簿」を観てきました



主人公は 実在した「加賀藩御算用者」の猪山直之です

彼の仕事は いまでいう役所の経理係ですね

自身は 算盤侍と称していました

猪山家は先祖代々 加賀前田家の経理担当でした

映画の冒頭で紹介された 直之の「ご同輩」は150人!

背筋を伸ばし 一斉に並んで算盤パチパチの場面には びっくりしました

さすが加賀藩「大企業」です


これから ご覧になる方のためにも 内容の詳細は省きますが ともかく・・・

終始 ゆったり 穏かな気持ちで鑑賞できました

仕事に対する熱意と正義感 出世と左遷 夫婦・親子を中心とした家族愛

借金を返済するための 家族一丸となっての倹約・節約の努力 家財の売却

それが ときにはユーモラスに語られて 悲壮感がありません

苦しい生活のなかでも 登場人物たちのゆったりした表情と物腰 笑顔が印象的でした

たとえば 夫 直之の質問に対しての 妻 お駒のセリフ

「お駒 ~~は どう思う?」

「~~と申し上げたら どうなさいます?」 まずは 夫の期待に反するする答をします

言葉に詰まる夫を笑顔で見ながら 一呼吸 直之の期待する言葉を続けるお駒さんでした

この場面は二度ありました これには泣けました 賢夫人のお駒さん・・


堺 雅人・仲間由紀恵・中村雅俊・松坂慶子・草笛光子・西村雅彦

俳優陣も適役でしたね


それにしても よくぞ古書店で「家計簿」の原本を発掘したものです

  

先日散策した 神田神保町の古書店街です

この街には まだまだ 貴重な「資料」が埋もれてるのでしょうか