酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

松屋は偉い!

2009年06月02日 | オヤジのつぶやき
曇天の浅草でした

浅草は いつの頃からか 若い人たちと外国人で賑わってきました

人力車の台数も 見るまに増えてきました

雷門 仲見世通りは人をかきわけるように歩いています

最近の浅草は 確実に人気スポットになりつつありますね

下町人種にはこの上ない喜びです


そうした賑わいの中・・・同じ浅草の真ん中でも・・

この一角だけは静寂を保っていました  人の気配がありません



正一位 出世稲荷大明神です

京都伏見稲荷大社所縁の稲荷で 古くから当地に祀られていました

霊験あらたかで いまでもあまねく信仰をあつめています


はてさて このお稲荷さん 浅草のどのあたりにあったと思いますか?

ちょっと想像がつきかねると思いますよ



そうです 人影まばらな あるビルの屋上にありました

この場所は 昭和6年11月に営業を開始した「松屋・浅草支店」  

松屋デパート 浅草店の屋上です

デパートの開店に際し 改めて奉安したとありました

そして この屋上の一角には・・





都心のデパートでは すっかり見かけなくなった遊園地が健在でした



このレトロ感がなんとも堪りませんね~

まさに手作り 昭和の遊びです

「下界」の喧騒をよそに こちらは別世界の静けさでした

浅草の穴場です  6階の食堂もいい雰囲気です  ここにも昭和が息づいていました


思えば幼い頃 よそ行きの恰好をして親と出かけた百貨店

子供たちの楽しみといえば 屋上の遊園地と食堂でしたね

お腹を一杯にした後は公園六区で映画見物・・・

東映映画 錦之介の「笛吹き童子」に胸を躍らせたものでした


そして 浅草松屋までくれば こちらを忘れてはいけません



松屋の二階から出ている東武線です

東京では 初めてダパートからの出発となった鉄道です

停車中の日光行きの特急です

車両はスマートになりましたが ホームの佇まいは往年のままです



こちらは 各駅停車の北千住行きです  早速乗車しました  先頭車両です

向島 鐘ヶ淵 堀切の沿線風景を楽しみながら「昭和」を味わってきました


それにしても浅草松屋デパート

赤字経営かもしれませんが よくぞ遊園地を続けていてくれました

下町デパートの心意気に 拍手をおくりたくなりました