AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

NINKA

2007年02月11日 | ノンジャンル


 昨日のサウンドクリエイトのイベントは、和田博巳氏を講師に迎え、ジャズ・ロックを中心にレコードの録音技法の変遷や地域性の違いなども織り交ぜての楽しい一時であった。

 ハリー・ベラフォンテから始まりビートルズ、ローリンストーンズ、レッド・ツェッペリンなどのロックやマイルス・デービス、アート・ペッパーなどのジャズなど幅広いソフトから選曲されていて、曲と曲の間の解説も興味深い内容であり、2時間が短く感じられた。

 前半はLINN AKURATE212を使用し、後半はPIEGA TC70Xに変更された。印象的だったのはPIEGA TC70Xであった。上記の写真のとおり細身のトールボーイタイプ。オールアルミのエンクロージャーとリボントゥイーターが特徴である。

 細身のわりには低音も比較的しっかり出ていた。中高域はリボントゥイーターらしい抜けきりの良い鮮度感があり、空間の透明感がアップした印象を受けた。センターポジションでもなく、広い部屋とはいえ、30名近くの人間が座っているので、確かな音質評価は定かではないが、良い印象を受けた。

 写真のとおりセッティングも一工夫されており、センス良く考え抜かれた内装や小物の配置などとともにすてきな空間を造り上げていた。

 イベント終了後、6階の試聴室へも行ってみた。なんと部屋の形が細長めの八角形。その両サイドにスピーカーがセッティングされていて、センタ-位置のソファをくるっと回すことによってリバーシブルに2系統のシステムの音が聴けるようになっていた。おもしろいアイディアだ。

 最初はLINN NINKAで1曲聴いてみた。LINNのCDプレーヤとTRIGONのプリメインアンプで鳴らされていた。これが美しく、心にしみ込む感じの良い響きであった。ワイドレンジでは決してないのであるが、音楽に心地良く浸れる。「これでいいんだよな~」としみじみ思ってしまう。

 ソファーをくるっと反転して逆サイドのシステムでも同じ曲を聴いてみた。こちらはオールLINNのシステム構成。アンプがセパレートになり、スピーカーの値段もぐっと上がって、AKURATE242がすっくと立っていた。こちらは情報量やエネルギー感がアップし、オーディオ的なレベルはぐっと上がる。

 しかし、何となくNINKAのさりげない上質さの方に軍配を上げたくなるような気分であった。肩肘を張らずに、心から音楽に入ってゆけるようなたゆたい感がNINKAにはあったのかもしれない。
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