思っていたよりも急峻な坂に苦心していると、道は通常のアスファルト舗装からコンクリート舗装に変わった。これは斜度が10%以上である証拠である。
距離が短いのでどうにかやり過ごしたが、しっかりとした上り応えは今日の目的地である顔振峠を連想させるものがあった。この短いが急峻な峠の名称は「倉掛峠」であるが、頂上に道標などはなかった。
少し下ると、その先は緩やかな上りが続いた。「まだあるな・・・」「また上りか・・・」「けっこう長いな・・・」と思いながら走っていくと、ようやく道は国道299号の旧道に出た。
国道299号で顔振峠に向かう場合、吾野トンネルの手前で左に折れて旧道を走るが、そこに出たのである。見慣れた景色を確認して、少し安心した。
旧道を少し走って国道299号との交差点を直進すると、顔振峠の上り口に到着した。上り口の右手には「王宗寺」という名前の寺院がある。
顔振峠の上りは約4km。序盤は緩いが、やがてその斜度がぐっと上がり、その後しばらくは厳しい坂が続く。終盤では短い下りも入る。ゴール手前は平坦になる。
上り口に達した時、一人のメンバーのタイヤの空気が抜けていた。パンクではなく、バルブの不具合であった。リーダーが修理して、いよいよヒルクライム開始である。
序盤、集落が続くエリアは斜度もゆるく、軽めの負荷で流しながら走った。やがて集落は途切れて林道に変わる。すると斜度も厳しくなる。
ここからパワーを上げて230ワット前後で走り始めた。「イーブンで走ろう・・・終盤もたれないで走れるか・・・」そんなことを思いながら厳しい斜度の坂に挑み続けた。
ほぼ半分ほど走り終えた時「どうにか・・たれずにいけそうだな・・・」と思った。顔振峠では過去何回か、後半に入って疲労のため急に脚が回らなくなることがあったが、どうにか今のペースであれば大丈夫そうであった。
急な坂をやり過ごしながら何度かカーブを曲がった。そしてとても小さな集落が見えた。その先は短い下りである。
砂漠のオアシスのような下りをさっと通り過ぎると、また道は上がる。最後の試練となる急峻な坂を越えると、斜度はぐっと緩む。
斜度が緩んだところでギアを上げていって、スピードを増していった。ゴール手前はほぼ平坦である。風を切って走り、峠の茶屋である「平九郎茶屋」に到着した。
平九郎茶屋の駐車場にロードバイクを立てかけた。ここからの眺望は素晴らしい。晴れた冬の日である今日は、空気が澄んでいて遠くの山並みがすっきりと見渡せた。
距離が短いのでどうにかやり過ごしたが、しっかりとした上り応えは今日の目的地である顔振峠を連想させるものがあった。この短いが急峻な峠の名称は「倉掛峠」であるが、頂上に道標などはなかった。
少し下ると、その先は緩やかな上りが続いた。「まだあるな・・・」「また上りか・・・」「けっこう長いな・・・」と思いながら走っていくと、ようやく道は国道299号の旧道に出た。
国道299号で顔振峠に向かう場合、吾野トンネルの手前で左に折れて旧道を走るが、そこに出たのである。見慣れた景色を確認して、少し安心した。
旧道を少し走って国道299号との交差点を直進すると、顔振峠の上り口に到着した。上り口の右手には「王宗寺」という名前の寺院がある。
顔振峠の上りは約4km。序盤は緩いが、やがてその斜度がぐっと上がり、その後しばらくは厳しい坂が続く。終盤では短い下りも入る。ゴール手前は平坦になる。
上り口に達した時、一人のメンバーのタイヤの空気が抜けていた。パンクではなく、バルブの不具合であった。リーダーが修理して、いよいよヒルクライム開始である。
序盤、集落が続くエリアは斜度もゆるく、軽めの負荷で流しながら走った。やがて集落は途切れて林道に変わる。すると斜度も厳しくなる。
ここからパワーを上げて230ワット前後で走り始めた。「イーブンで走ろう・・・終盤もたれないで走れるか・・・」そんなことを思いながら厳しい斜度の坂に挑み続けた。
ほぼ半分ほど走り終えた時「どうにか・・たれずにいけそうだな・・・」と思った。顔振峠では過去何回か、後半に入って疲労のため急に脚が回らなくなることがあったが、どうにか今のペースであれば大丈夫そうであった。
急な坂をやり過ごしながら何度かカーブを曲がった。そしてとても小さな集落が見えた。その先は短い下りである。
砂漠のオアシスのような下りをさっと通り過ぎると、また道は上がる。最後の試練となる急峻な坂を越えると、斜度はぐっと緩む。
斜度が緩んだところでギアを上げていって、スピードを増していった。ゴール手前はほぼ平坦である。風を切って走り、峠の茶屋である「平九郎茶屋」に到着した。
平九郎茶屋の駐車場にロードバイクを立てかけた。ここからの眺望は素晴らしい。晴れた冬の日である今日は、空気が澄んでいて遠くの山並みがすっきりと見渡せた。