必ずというわけではないが、散歩の時には大概首からカメラをぶら下げていく。目的があってカメラを持っていくわけではないので、なんにも撮らずに帰ってくることのほうが多いが、季節の花や野鳥、珍しい野生動物に遭遇したりすると、シャッターを切る。夜明けの不思議な光線や、夕暮れの雲間から射し込む光や、嵐の雲など、普段とちょっと違ったふうに感じる風景にもカメラを向けることもある。
反対に、いくら綺麗だと言っても、公園や他人の家の庭といった人工物はあまり撮らない。同じ動物でも、飼い犬や飼い猫というのも食指が動かない。
それでも、今までに撮った写真を見返していると、犬の写真はないのに、猫の写真は不思議と撮っている。考えてみれば、散歩の途中で出会う時、犬の場合はほとんどが飼い主が一緒にいるのだが、猫はほぼ単独行動なのだ。おそらくそんな野生的なところに、シャッターを切っているのかもしれない。
以前は、誰よりも早く猫の気配をドリが察知し、その瞬間には猫に突進しようとしたので、リードを抑えるのに必死で写真を撮る暇なんてなかった。が、歳をとったせいかすっかり猫にも興味をなくし、姿を見かけたとしても我が道を行くだ。最近は、どこからか視線を感じたりすると、猫がじっとこちらの様子を伺っていたりする。そういう時は、つい写真を撮ってしまうアベさんなのである。
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