九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

マイクロソフトのブログ検閲傾向  文科系

2023年10月08日 06時58分48秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 僕、文科系のブログ記事の「題名と作者」をドラッグしてそのまま「Web検索」に掛けると、ほとんどが「Microsoft Bing」の検索画面に紹介されて、出てくる。8、9月で言えば、それぞれ載らなかった記事は、4つと3つだ。そこに載るというのは、それをクリックすると即、僕のそのブログ記事画面そのものに移行できる形でなのだが。そこで、「検索にかからない原稿内容の傾向」のことはここに書いてきたが、さらに今の段階でこれを報告し、論じてみたい。
 面白いことに、「初め載せなかった記事を何日か経って載せたり、それをまた消したりなどして、結局載せている」というのも同数ほどあるから、ますます興味深いのである。

・ウクライナ戦争について僕が最近多く書くウクライナ側不利情報の関連は落ちる事が多い。
・「日本サッカー盛り上げ」記事、対照的に、「日本プロ野球批判」記事がよく落とされる。
・日本の新聞名を上げた記事批判などの記事はほぼ落とされる。
・極少ない例だが、10月1日の「日本右人士の盲点・国連」が落とされた。力を入れて書いたものだったから、僕にとっては落ちたことが意外という意味で特筆ものだった。
・逆に、明らかに日本政治記事でも載るのは、自民党批判。これは事実なら何でも載るから面白い。


 以上から言える事はこんな感じなのか。この検閲はやはり、アメリカサイドの「『政治的あるいは商売的』検閲なのだ」。例えば、安倍派ら日本超保守派が大嫌いな「南京」や「慰安婦」もほとんど載るのだから。こうしてこの「Microsoft Bingの検索画面」の役割というのは、アメリカサイドのブログ監視・調査というものだろう。そう思った。
 ただし、別の角度、視点からの保留が一つだけある。内容的検閲などではなくて、「以下のこういう単語がいくつ以上入っている記事ならば紹介、掲載する」というやり方の可能性も大きい。そして、僕の記事は長いから、そういう単語が含まれる確率も高いから掲載が多いということ、だ。だとすると、大山鳴動鼠一匹ということになるが、この通りならば全く解せない事実が一つある。載る記事は発送後10分で載るのに、ある記事が何日か載らずその後載ってまた落ちるとかがあるのが解せない。このことは、「掲載基準単語一覧表」が日々換わるということなのかな? 

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自民党選挙、好対照の二つの戦術・・・  文科系

2023年10月07日 15時48分28秒 | 国内政治・経済・社会問題
 旧統一教会について、政府がこの13日にも解散命令請求を東京地裁に行うことになった。文科省の質問権行使に2割もの回答拒否があり、金銭トラブルで悪質性、組織性、継続性ありと認めたからである。

 となると、即座にさらに大きな問題になるのが、2015年に文科省(当時は、下村博文文科相)がこの団体の改名を認め、180名もの自民党国会議員がこの団体と相互援助関係を持ってきたこと。議員が団体の広告塔を務め、教会員がその選挙を熱烈支援するという互恵関係である。広告塔の一例をあげれば、萩生田光一元文科相、現政調会長などは、会合への出席挨拶どころか、そこでの講演を行ったうえに、会費まで納め、「選挙におけるボランティア支援」を受けて来たという。

 このように、最大派閥の大幹部、下村氏とか萩生田氏とかが率先して関係を持ってきたからこそ、若手議員たちもこう答えてきたのであろう。「関係を持っていて、何が悪いのか、分からない」
 税で雇われて国民の生活を良くすべきとされた「全体の奉仕者」・国家公務員が、国民の家庭破壊を手助けをしていたことになって、国会議員の資格をみずから放棄しているのに、そのことも分からない国会議員たち!


 これも一重に選挙の為なのだが、他方で自民党はこんな対照的なこともやって来て、当事者一切の抗議に説明責任を果たさず、耳さえ貸さなかったのである。日本学術会議会員推薦名簿の6人を任命拒否。拒否された6人はいずれも人文・社会系の学者で、けっして自民党に優しいとは言えぬ論陣を張ることになっていた人々なのだろう。それも純粋に学問の帰結なのだが、こちらは歴史的によく起こった「焚書坑儒」と批判されてきたわけである。


 選挙のために、あるいは似非宗教の広告塔を務め、あるいはある学者らを社会から隔離、圧殺しようという悪事も何のその、手段を選ばず何にでもとびつく自民党なのである。最大派閥のボスのモリカケ、サクラ関連(前夜祭における個人後援会幹部への「饗応」を含む)も、何よりもこの事を示している。


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日本のウクライナ報道の偏向が笑止  文科系

2023年10月06日 10時50分43秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 標記のこと、何度も言うがおかしいと思う。テレビも、ネット報道などは狂っていると言うほどに。なによりも、「起こった事実」をではなく、「今後の希望」ばかりを報道してきたからだ。「反転攻勢が始まるぞ」「第一防衛戦を一、二突破したから、一点突破全面展開から、アゾフ海かクリミアまで!」などなど。
 それで、「反転攻勢」呼号から5か月経ってもその成功の報道はないだけでなく、全面展開の兵器や弾薬も足りないと報道され始めた。この期間ごく初期に、戦車なども多数納まる東部最大のコンクリート固め都市要塞バフムート占領の報道などなかったのに、いつの間にかロシア占領地になっている。ちなみに、孫崎享のネット「つぶやき」では、こんなニュースが流れたばかり。

『  ウクライナへの軍事支援は米国下院の混乱で減額は必至。合わせてスロバキアで軍事支援を行わないことを宣言した政党が総選挙で第一党獲得。加えて、欧州で「ウクライナ軍支援 16%減」という現象が出ている。EUの世論ウクライナへの軍事支援に否定的な回答は5-6月調査では31%。』
 この文章最後の部分、「EU世論」解説に、こんな記述もある。
『 EUの世論調査機関「ユーロバロメーター」によると、ウクライナへの軍事支援に否定的な回答は5-6月調査では計31%と1-2月の調査の28%をさらに増加した。
ブルガリア、ギリシア、キプロス、ハンガリー、ギリシャ、キプロス、ハンガリー、オーストリア、スロバキアでは否定的な回答は過半数を占めた。
ドイツのキール世界経済研究所の調査によると軍事現物援助額は22年12月の230億弗をピークに減少傾向に転じた。月間の平均額は22年3月から12月までは約57億8000万ユーロだったが23年16月は48億8000万ドルと16%減った。 』

 何度も語るが、各州の徴兵官全員(32人)、副防衛大臣全員(6人)が、つい最近汚職とかで解任された国である。これで、兵士らがまともに戦争出来るか?? 「極悪のロシア」に対する判官贔屓はあり得ようが、マスコミはそんなことだけを報道する機関か?

 実社会でも「新自由主義」の「自由」の前に公正がどんどん投げ捨てられてきたが、この「世界ブロック化の時代」に、マスコミも「西側」報道専門のアジテーターになって良いのか?!
 戦争当事者の一方だけの、それも「今後への希望的観測」だけを報道するマスコミ!
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随筆紹介  二個のマドレーヌ   文科系

2023年10月06日 08時45分12秒 | 文芸作品
随筆紹介 二個のマドレーヌ K.Kさんの作品(僕らの同人誌より)                                 

 車で一時間の息子家族へ毎週煮物を持って何年経つのだろう。始めは共働きで子ども達も幼く、少しでも役に立てたらと届けていた。日曜日の朝九時ころ着き、散歩をしたりしてその間に親は家事を済ませていた。上の子は大人の言うことを素直に聞いたが、下の子はこだわりが強く、納得できないと座り込み動かなかった。手を焼いたことを思い出した。
 あれから十年、孫達も小学五年と中学生になった。この頃は子守も要らなくなり、煮物を置いたらすぐに帰るようにしている。家族の予定を邪魔しないように。
 ある日、いつものように向かうと「マドレーヌ作ったの、おじいちゃんの分と二個ね」。はにかんだ笑顔で、小学五年の下の孫が大切そうに持ちながらくれた。バターの香りに引き込まれる。本を見て作ったらしく、ページを指差しながら、「バターをめっちゃ!入れたのわかる?」嬉しそうに言った。
 口数も少なく引っ込み思案のイメージだったが、今日は話が止まらない。意外な一面を見つけた。こういう孫の姿、知らなかったなあ。
 家に持ち帰り夫が目を大きく広げとびっきりの笑顔でマドレーヌを食べる姿を写真でメールした。「これは美味い」のコメントを添えて。「そんなに美味しかった? ルンルン」ニコニコマークの返信があった。
 翌週は「チョコマフィンだよ、お砂糖が入ってないチョコだけの甘さ」お父さんも「コーヒーに合う」と言っていたとか。今回は自信ありの顔で笑みを浮かべた。甘い物大好きな夫は持ち帰ったマフィンを満面の笑みでぺろり。写真を送ると「おじいちゃんは食べる時いつも笑っているね」、「だって、本当に美味しいからニコニコ顔になるんだよ」、孫とメールのやり取りを楽しんでいる。

 毎週煮物を運ぶのは私だけ。夫はお正月のお年玉の時くらいしか会わない。孫達の話をしても「そうか」と気の無い返事でろくに話も聞いてくれなかった。だが、手作りのお菓子を食べてメールの交換で「離れているが会っている気がするなあ」、しみじみという。
 もう煮物を持って行かなくてもいいかと迷っていたが、お菓子のお裾分けで思いもよらずいい風向きに変わった。分からないものだ。来週の新作は何だろうかと早くも楽しみにしている。

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「日本プロ野球はスポーツに非ず」   文科系

2023年10月04日 09時45分56秒 | スポーツ
 プロ野球日本代表の監督に落合博満の弟子、井端が選ばれたようだ。とても嬉しい。そのことを記念する気持で、以下を書く。永年思っていたことだ。

 ちかごろ、野球復活の社会工作がマスコミぐるみであれこれと凄まじい。が、僕は「日本プロ野球はスポーツではなくなっている」と観てきた。その理由を書いてみよう。分かりやすいように、先ずその結論を。

 集団球技で強くなるためには、監督が最重要とさえ言える。それなのに、日本プロ野球では監督がしょっちゅう替わっている。その度に強くなるなら良いが、日ハムの新庄、中日の立浪など、弱くなっていく場合の方が多いのではないか。なぜこんなことをやっているのか? 強さ以外のもの「も」求めているとしか思えないのである。いや、日本のプロ野球では、強さを求め続けていくことなど不可能になっていると言っても良い。以下はその「証明」のつもりだ。


 集団球技で強くなるためには、監督が最重要とさえ言える。世界一競争が激しいプロスポーツ、サッカーの世界では、これは既に証明済みの真実である。世界的名選手など一人も雇えない一国の中堅チームが世界一などと躍り出てくる歴史的事件がよくあって、その時の監督がそのまま世界的名監督として功成り名遂げていくことが起こるからだ。イタリアのアリゴ・サッキ、ポルトガルのモウリーニョ、ドイツのクロップなどがその例である。日本代表監督だったイタリア人のザッケローニもそんな小例だろう。ちなみに、この前3人の歴史的名監督は、日本プロ野球監督によくあるような名選手などでは全くなかったどころか、サッキなどは確かアマチュア選手の経歴しかなかったのではないか。つまり、集団球技の監督能力は、名選手能力とは「全く別のもの」なのである。ラグビーやバスケット、バレーボールなどでも同じ事、国の代表チーム監督をそのスポーツが盛んな国の名監督に頼むと急に強くなる事などはよく観られる例である。
 なのに、日本プロ野球では、こんなことさえ起こった。以下は、スポーツ好きの僕には耐えられぬ事であった。


 監督・落合博満は日本プロ野球史上数少ないほど短期に名監督実績を作った。それなのに、彼の監督歴は非常に短く、再び彼を雇うチームがなかったのは、いったいどういうことなのか? ちなみに彼は、こう言っていたはずだ。「要請があれば、またやっても良い」と。
 さらには、そもそも中日はあの彼をどうして解任したのか? 基本的に現有勢力だけを上積みして急な強化に成功して、間もなく優勝とか日本一とかというような名監督を。ここ数年のドラゴンズ成績からしたら、落合がいかに名監督だったかがさらに分かるというのに。


 さて、この落合解任の理由も今はいくつか推察できる。
 第一に、落合が示したように、6チーム程度の中では、容易に勝ち続けられる監督が生まれるものだ。そして、勝ち続けると全員の給料が上がって、その球団経営が行き詰まる。斜陽の野球界には、そんな金がないのである。
 第二に、6チームしかないリーグで1チームが勝ち続けると、全体としての観客が減っていき、リーグ経営自体が困窮する事も起こりうる。そんなわけで、リーグ全体の観客を増やすための優勝チームの談合すらが存在したのではないかなどと、僕は密かに推察して来た。

 こうして、今の日本プロ野球では優勝チームは次々と入れ替わるのである。その意味では、現在三連覇が続いているパリーグは健全とさえ言えるのではないかと、これも密かに思って来たことだ。つまり、言われているようにパリーグの方がより実力重視なのである。6チームしかなければむしろ、監督の力量次第で連勝があるというのが健全な姿のはずだ。

 真のスポーツでありたければ、少なくとも先ず12チームで一リーグとせよ。ここで強くなりたければ、監督を過去の自チーム名選手に頼むなどと安易なことをせず、その実力を懸命必死に育てつつ、査定していくことになるだろう。ちなみに、18チームあるJ1リーグでは、勝てない監督はどんどん替わっているし、自チーム過去の名選手を監督にするなどと安易なことはどこもやっていない。
 監督らのこんな切磋琢磨からこそ、日本からも最近、世界に名を連ねる名監督が生まれた。横浜をここまでの強豪にしたポステコグルーが、スコットランド名門チームの監督として凄まじい実績を作り、今イングランドの名門トットナムの監督をやっている。また、金のない地方チームでも強豪に買われていく名選手がどんどん育ちつつなお弱くならない所があるのは、監督はじめ指導部が良いからだろう。鳥栖とか広島とかのことである。 

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毎日新聞が今「萩生田推し」? 文科系

2023年10月02日 07時23分43秒 | 国内政治・経済・社会問題
  毎日新聞の購読者だが、今日の毎日新聞が萩生田光一を引っ張り出して、その教育論議に写真入りの大きな紙面を使わせていることにとても驚いた。僕に言わせれば、彼は、統一教会問題の自民党幹部内重罪犯の一人である。「統一教会問題は何が悪いのか分からない」などと答えていた山際、福田らとは違って、地位が上に行くほど罪が重くなるという筋論も付け加えておきたい。田原総一朗のインタビュー記事とは言え、新聞社の不見識、責任は免れない。その理由は以下の通りだ。


 萩生田は、選挙区内にある旧統一教会系と承知の八王子家庭教会を頻繁に訪れ、関連団体に会費も払い、講演もするなど、政治家としてこの団体の広告塔を永年、熱心に務めていた。国会議員180人へと、中でも安倍派内にこの「関係者」が大きく広がったことについて、彼は先導者であるとも言われてきた。統一教会というこの団体の悪名を2015年に改名してやった時の文科相・下村博文とともに。
 この事件は、国民生活を良くする「全体の奉仕者」を務めよと税金で雇われている国会議員という公務員が、国民生活を破壊してきたと知れ渡っていた団体と相互支援関係を結んでいたという性格のものだ。そういう「国民生活破壊」認定が新たに下ったからこそ、文科省もこの度、宗教法人解散命令を裁判所に請求すると決めたのである。

 以上の事実は、彼も、180人とやらの国会議員らも、自分の選挙のためには手段を選ばぬ人間であることを示している。そんな人間に大きな紙面を提供して、しかも教育を語らせているのである。恥ずかしいことだ。 
「教団との間で被害を受け、苦しんでいる方がいる点に思いが至らず、反省している」??
 ご本人のこんな軽すぎる言葉によってかどうかは知らぬが、免罪を通り越して、巨大な推薦状を与えているわけである。「苦しんでいる方」山上徹也氏でなくとも怒り心頭、こう語るはずだ。
「議員など辞めてしまえ!」
  


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日本右人士の盲点・国連  文科系

2023年10月01日 09時17分33秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 このウクライナ戦争でも、国連は大きな役割を二つ果たした。一つは、マリウポリ・アゾフスターリ製鉄所落城時の人道回路の成功。この時、実質人間の盾だった一般人の解放だけでなく、「ネオナチ」司令官らの解放もあって、彼らは最近捕虜として囚われていたロシアからトルコ経由でウクライナに帰還した。今一つは、二国の穀物輸出。今は頓挫しているが、制裁が原因で代金支払いがないロシアが「欺された」といって離脱したから。さらには、国連という場でこそ当事者が話し合いの場を持てていることは意外に重要なことだ。


 さて、ここに多く訪れた右の方々と話していて、つくづく感じたのがこのこと。国連を語らない、国連が20世紀人類に初めて生まれた世界平和目的の組織だということさえ知らない。その上で国防を語るから、国防論も9条(改定)問題も、未来に向かうほど大穴開いた議論になる。これに反論してこちらが国連を語ると、相手の応えはこうだ。
「無力すぎて話題にもできない」
「常任理事国に拒否権があって、何も決まらないではないか!」
 例えばこのたび国連に出席したゼレンスキーも同じように「(ロシアの)拒否権」を嘲笑う演説をしたが、この拒否権の果たす大きな意味も、考えたことがないのだろう。何よりも、第二次大戦は日独が当時の国際連盟を飛び出す事態になって初めて起こったもの。「対話の決裂に到ってさえ、あくまでも同席の集団外交討論場を重視する」ことが大事なのだ。

 何よりも先ず、米ケネディ大統領の61年国連総会演説を思い出すべきだ。
『戦争にとって代わる唯一の方法は国連を発展させることです。……国連はこのあと発展し、われわれの時代の課題に応えることになるかもしれないし、あるいは、影響力も実力も尊敬も失い、風と共に消えるかもしれない。だが、もし国連を死なせることになったら──その活力を弱め、力をそぎ落とすことになったら──われわれ自身の未来から一切の希望を奪うに等しいのであります』


 次いで、イラク戦争勃発時のアナン事務総長の演説。ウクライナ戦争を今改めて考えるためにも、この演説内容は重要だ。2003年9月23日第58回国連総会開会日における、アナン事務総長の冒頭演説からの抜粋だ。
「私たちはいまや大きな岐路に立たされています。国連が創設された1945年にまさるとも劣らない、決定的な瞬間かも知れないのです」
「今日に至るまで、国際の平和と安全に対する幅広い脅威と戦い、自衛を超えた武力行使をすると決める際には、唯一国連だけが与えることの出来る正当性を得なければならないという理解でやってきました」
「いかに不完全であれ、過去58年間、世界の平和と安定のために頼りにされてきた大原則に根底から挑戦する、単独主義的で無法な武力行使の先例を作ってしまうものなのです」

 次いで、中国がいかに国連を重視しているかというその思想。15年9月28日の習近平国連演説から、その末尾を抜粋する。
『ここに、私は以下の点を宣言いたします。中国は期間10年、総額10億ドルの中国・国連平和発展基金を創設し、国連の取り組みを支援し、多国間協力事業を促進し、世界平和と発展のために新たな貢献を行う旨を決定しました。中国は新たな国連平和維持力待機メカニズムに加わり、そのために常設編成平和維持警備隊を設置し、8000人規模の平和維持待機部隊を組織することを決定しました。また、中国は今後5年間に、アフリカ連合に対し総額1億ドルの無償軍事援助を提供し、アフリカ常備軍と危機緊急対応部隊の設置を支援することを決定しました。
議長とご列席の皆様
国連が次なる10年を迎えるに当たって、私たちはいっそう緊密に団結し、手を携えて協力・ウインウインの新パートナーを作り、心を一つにして人類運命共同体を築こうではありませんか。「剣を溶かして鋤と為し」、二度と戦争を起こさないという理念を深く人々の心に植えつけ、発展と繁栄、公平と正義の理念が広く実行されるようにしていきましょう!
ご清聴ありがとうございました。』

 こう言うとここの右の人々は笑い出すのだが、僕は真面目に述べてきた。日本の戦国時代は、徳川幕府の(警察権の)日本統一で終わり、以降300年の平和が明治以降の日本発展の礎となったが、世界も同じ事。今米中が国連警察軍一本で結集できれば、地球から戦争はなくせるのだ。ケネディとアナン、習近平というここまで三者の国連構想もそういうものだったと確信している。


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