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ハリルジャパン(120) 繋ぎか潰しか、さらに国論二分  文科系

2017年10月20日 00時52分19秒 | スポーツ
 標記のことが現在の日本サッカー界に、渦巻いている。一言で言えば「繋ぎ重視か、ハリルの言うような潰し重視か」。その判断に関わって、ハリルに軍配を上げた最新の好材料こそ、18日のACL準決勝。そもそも10年ぶり近くで、日本勢が決勝戦に進むことができたその闘いなのだから、これが話題になるのは必然なのである。
 あるサイトの記事を抜粋して、転載する。
 
【 ACL決勝進出の浦和、上海戦でも光った「デュエルの強さ」 データで探る快進撃の理由  10/19(木) 20:22配信  Football ZONE web

AFCが公開しているデータで分析 上海上港戦で圧巻の数字を叩き出した右SB遠藤
 日本サッカー界では、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督による「ポゼッションは勝利を約束しない。デュエルに勝つことが重要だ」という発言が一つの話題になっているが、18日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝第2戦、浦和レッズ対上海上港(中国)戦におけるアジアサッカー連盟(AFC)の公開しているデータでも、同じような傾向が見られた。
(中略)
 実際のゲームデータでは、上海のポゼッション率は60.4%まで上昇し、浦和は39.6%と4割を切るところまで追い込まれた。
 しかし、浦和が上回っていたデータこそ、「デュエル勝率」だった。地上戦の勝率が53.7%、空中戦は51.7%と上海を上回り、タックル成功率も76.2%を記録。ボール際の争いで優位に立っていたことが数値上で証明されている。

 そのなかでも、圧巻のデータを残したのは日本代表DF遠藤航だった。地上戦が14勝2敗、空中戦が6戦全勝という強烈な当たりの強さを発揮し、ファウルもわずか1回のみ。それも、敵陣でボールを受けたMFオスカルがそこに立っていた遠藤を利用して転んだプレー1回のみで、自陣での勝負の局面でファウルに頼って止めた場面は皆無だった。逆にファウルを4回受けている上に、インターセプト5回も記録。この試合では右サイドバックを務めたが、完全にサイドを制圧していたことが明らかになった。

シュート決定率22.4%もトップの数値

 また、中盤ではMF青木拓矢は地上戦5勝5敗、MF柏木陽介は4勝4敗とイーブンの成績だったが、MF長澤和輝が地上戦14勝10敗、空中戦1勝0敗と勝ち越した。そもそも全25回のデュエル回数はチーム内最多で、中盤でゲームを組み立てようとする上海の元ブラジル代表MFオスカルやウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフに自由を与えないキーマンになっていたことが浮かび上がる。

 この浦和の傾向は大会全体を見ても同じであり、チーム全体でのデュエル勝率は52%と半数を超えている。
(中略)
 その上で、浦和がデータ上でACL出場チーム中トップに立っているのが、ゴール数と決定率だ。準決勝まで勝ち残っている試合数からトータル28ゴールがトップなのは自然な部分もあるが、その決定率22.4%も大会で最高の数字だ。そして、そのゴールのすべてがペナルティーエリア内で生まれたというのも特徴だと言えるだろう。球際で粘り強く守り、ゴール前まで進めた攻撃を効率良くゴールにつなげていることがデータにも表れている。.

決勝でも鍵を握る「デュエル勝率」

 ハリル監督によるポゼッション否定論は多くの話題を呼んだが、浦和は基本的にポゼッション志向のチームだ。それでもベースにあるデュエルの強さによって、ACLの舞台で劣勢に回ったゲームでも大崩れしていないと言えるのかもしれない。

 浦和にとって優勝した2007年大会以来10年ぶりとなる決勝の対戦相手は、サウジアラビアのアル・ヒラルとなった。球際で勇敢に戦ってボールを奪い取るという今大会で見せているベースが崩れなければ、浦和にとって勝機は十分にあると言えるのかもしれない。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web 】

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5 コメント

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良い潰しから得点 (文科系)
2017-10-20 01:22:15
 ゲーゲンプレスの考え方は、「敵が前掛かりになった時の良い潰しからこそ、絶好の得点チャンスが生まれる」。

 上の文中この部分が、上記を証明したようなものだと推察するのだが、どうだろうか。

【 その上で、浦和がデータ上でACL出場チーム中トップに立っているのが、ゴール数と決定率だ。準決勝まで勝ち残っている試合数からトータル28ゴールがトップなのは自然な部分もあるが、その決定率22.4%も大会で最高の数字だ。そして、そのゴールのすべてがペナルティーエリア内で生まれたというのも特徴だと言えるだろう。球際で粘り強く守り、ゴール前まで進めた攻撃を効率良くゴールにつなげていることがデータにも表れている。. 】
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Unknown (Unknown)
2017-10-20 17:28:47
まーた、見もしないサッカー書いてる。
クラブチームと、代表は、まるで違うのに。
返信する
補足説明 (文科系)
2017-10-20 23:11:08
①06ドイツW杯初戦で、オーストラリアに破れたとき、ジーコはこう語った。「日本人がこんなに体力がないとは?」。また、第3戦目のブラジル戦で闘えていたのは、ヒデだけだった。

②以来、W杯関連でオーストラリアを、日本は常に苦手にしてきた。日本戦を当たり合いに持ち込んできて、それに弱かったからだ。

③08年以降、ACLで何故勝てなくなったか。この前後から、育成が何故これだけ弱くなったか。アジアでも技術を高め、あるいは外人を入れた韓、中などが「闘争」を持ち込んできたからである。この間中、「日本はポゼションはしても前に行けない」というゲームがどれだけ多かったことか。

④ハリルは、こういう日本の過去総括をしてデュエルを持ち込んだのだと、僕は確信している。
 なお何度も言うが、ハリルのデュエルで最も大切なことは、守備ではない。ボールを奪うことだ。それも、敵が前掛かりになった時にボールが奪えれば最大の得点チャンスになると見てのこと。つまり、ハリルの言うデュエルとは、「日本の最大弱点を向上させる一得点術」なのである。
 二つ上の浦和の得点率関連コメントも、そのことを如実に示していると思う。
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今野、山口、そして井手口 (文科系)
2017-10-26 21:37:14
 今野は、日本では随長く特殊な選手だった。札幌監督時代の岡ちゃんに見出されて、そこから頭角を現した。日本で最も世界サッカーをよく知っている岡ちゃんは、今野にこう言ったそうだ。
『お前のボール奪取技術はそれだけで、凄く価値が高い。これをどんどん磨いていけ』
 これが確か、今野20歳ちょっとのことだったのではないか。

 その後山口が生まれたが、こういうボランチはやはり日本では珍しかったはずだ。ハリル時代の今でこそ代表の顔の一人だが、代表初選出当時は、むしろ下手な選手と観られていたはず。繋ぎばかりを観て、潰しを観ない日本サッカー界だったからである。

 そして今は、井手口。

 この3人揃って初めて、日本のサッカーが音を立てて変わってきたと分かるのである。ドイツが何故強くなったかから学んだ関係者の変化による物であるのだろう。

「繋ぎと潰し」。これが昔も今も、サッカー・ゲームの両輪なのである。
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中国の外人監督二人 (文科系)
2017-10-26 21:46:02
 広州恒大がフェリペ・スコラーリ、上海がビラス・ボアス。ACL準決勝で両者が当たって、後者が勝った。前者は最近の中国やACLの常勝チームで、後者は新興。この後者を浦和が負かしたのだから凄いのである。それも、最新のハリル式闘い方で勝った。

 何度も言うが、この10年ぶり近いACL日本決勝進出こそが、ここ1~2年の日本の大きな変化を現している。半分以上は、ハリルが教えたことと言える。今野、山口、井出口らは自分の進む道に誰よりも自信を持ったことだろう。ハリルがそうさせたのである。
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