九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ベネズエラの米中戦争   文科系

2019年02月22日 08時04分36秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
「マスコミに載らない海外記事」のサイトに昨日掲載の「ベネズエラ石油戦争について語られていないこと」に、表記の内容が載っている。正確に言えば「ベネズエラを巡り、この国において、アメリカが中ロに戦争を仕掛けている」ということになる。出典はこうあったもの、「F. William Engdahl New Eastern Outlook」。さわり部分を紹介、要約してみよう。

『ベネズエラでは、中国石油天然気集団公司と中国政府に指揮された中国石油企業がチャベス時代から重要な役割を果たしてきた。実際、その役割は、ベネズエラ政府が中国に約610億ドル借りるほどになっている。マドゥロ政権の財政問題のため、中国は石油の形で債務返済を受けてきた。2010年から、ロシア国営石油会社ロスネフチが、主にオリノコ/チャベス・ベルトで、ベネズエラ国営PDVSAとの合同プロジェクトに関係してきた。数年前、ロスネフチが、同じく石油で返済される、約60億ドルのベネズエラへの融資を行った。ロスネフチの最近の声明では、今年の終わりまでに、23億ドル支払わなければならない。ロスネフチは、5つの石油プロジェクトに参加し、ガス・プロジェクトでは、100パーセントを保有している』

本当の掘り出し物は、石油産業において最も堅く守られた秘密の一つ、ベネズエラ、ガイアナとブラジルにまたがる係争地域の巨大な石油埋蔵に対する究極の支配だ。地域はグアヤナ・エセキバと呼ばれている。・・・・2015年にガイアナは、元アメリカ国務長官レックス・ティラーソンが、かつてトップだった企業エクソンモービルに石油探査権を与えた。間もなくエクソンは、来年生産が始まれば、ごく小さいガイアナ経済を変えるのに十分な、50億バレルと見積もれる油田を発見した』

 つまり、原油埋蔵量世界一のベネズエラにここまで食い込んできた中ロ石油権益・資本に加えて、そのガイアナ国境で新たに発見された巨大にして良質な油田地帯権益も関わって、アメリカが戦争さえ辞さないと宣言して、侵食を仕掛けているという構図を語っているわけだ。


 本日の中日新聞社説「ベネズエラ危機」は、その末尾をこう締めくくっている。
『ベネズエラの将来は国民が決めるべきものだ。外部の干渉は厳に慎まねばならない。軍事介入をにおわせるトランプ米大統領の恫喝など論外である。』
 

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 全国賃金一斉カットよりも悪... | トップ | お笑い “偽造景気が見えてき... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
サウジに (文科系)
2019-02-22 09:47:26
・サウジの原油輸入国に制裁を加えると同時に、サウジへの輸出国にもそうする。
・物価が高騰して、超インフレを招き、さすがの王制独裁国家にも政権批判、デモなどが噴出してくるだろう。
・反政府デモにサウジらしい弾圧がかけられ、シリアと同じように「反政府運動鎮圧」が起こったら、世界的に独裁国家批判を組織する。事実、ベネズエラよりも遙かに酷い国なのだから、以上は容易なことだろう。世界世論を味方に付けるのも容易だ。
・ベネズエラへのトランプのように、中国辺りから「戦争を示唆」が出ればちょうどシリアと同じになるが、きっとシリアよりも遙かに容易にこの王制は滅びるだろう。この国の石油利益はこうして、王侯貴族の贅沢にではなく、国民に還元されることになる。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-02-22 18:26:16
ベネズエラ経済の破綻は、どう見ても、マドゥロ(その前のチャベスから)の自爆でしょ。
マドゥロが、これ以上、何をしたいのかが、むしろ疑問。
取り敢えず、ベネズエラ国民は、救援物資を求めているよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-02-22 18:27:49
ベネズエラの話だけだと、旗色が悪いから、サウジも挟んで、水増しする文ちゃんが、面白い。
返信する
「面白いでしょ?」 (文科系)
2019-02-24 14:34:29
 君にも、面白いんだね? そう、中国がアメリカほどに悪辣に「民主主義の輸出」に熱心なら、サウジをこうしてくれというお話でした。
 「ベネズエラ」と「米ーサウジ」とで、どっちが悪辣、悪者かという話になるのかな? 

 サウジの公開斬首死刑をテレビで観たが、目も当てられなかった。首都の中央広場のど真ん中に囚人を引き出して、泣き叫んでいるその首目指して、大きなアラビヤ刀を振り下ろす。
「国王制死守」のためには、こんな「公開」、「みせしめ」もする政治を米英は擁護し続けてきた。それもこれも「石油ードル基軸通貨」体制と、原油埋蔵量2位のサウジ現体制とを死守するため。

 原油埋蔵世界1位のベネズエラは、中ロとともにこれを崩す「蟻の一穴」と観られているのだろう。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-02-24 18:09:02
面白いよ。
文ちゃんが、笑いを取りに来ているのは、よく分かった。
次は・・サッカーアジア盃決勝で(文ちゃんの予想に反して)負けたのは、アメリカのせいニダ!て、やってみて!
返信する
Unknown (Unknown)
2019-02-24 18:23:50
このブログ、基本、文ちゃんが面白い事を言って、それをオイラ達が笑うって、スタイルでOK?
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。