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「ダブルスタンダード」は批判にはならぬということ  文科系

2021年06月01日 12時24分47秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

 拙稿『朝日「中止」社説を世界が注目 2021年05月26日』に、朝日新聞を安倍に同調して左翼新聞と呼んでいる旧名無し君からこんなコメントがあった。彼がよく使う論法で「ダブルスタンダード」と批判するやり方を使っている。「これは批判になってないよ」と教えてあげても一向に理解できないようなので、一度詳論したかった。

Unknown (通りすがり) 2021-05-31 13:48:52
そこまで言うのなら、朝日新聞は、オリンピックのスポンサーを降りるべきなのに、朝日新聞も、配下のテレビ局も、その気配は無い。
何だろう?、この文ちゃん論っぽい、ダブルスタンダードは? ‥高校野球も駄目だよね?

馬鹿の一つ覚え (文科系) 2021-05-31 16:28:42
 出たーっ。馬鹿の一つ覚え批判の「ダブルスタンダード」批判!
 ダブルスタンダードなんて悪くないこといくらでもある。これ何回教えてあげたことか。
 トヨタと言う会社を散々批判してもトヨタ車に乗ることはいくらでもあるし、誰も批判などしない。今オリンピック開催を批判しても、スポンサー降りなくて何故悪いの? オリンピック自身を永遠に止めさせるぞーと主張しているのではないのだし、やった場合のスポンサーを降りていなければならぬ事さえ必要ないだろう。
 ダブルスタンダード批判ってその程度の弱っちー「形式論理批判」に過ぎないのね。これ、ずっと教えてあげても分からない頭脳が、呆れる。ただ、恥ずかしい。


 さて、名無し君のこのやり方「ダブルスタンダード批判はだめ」について、もっと突っ込んでみよう。
 ある論議をその論議内容をほとんど考えてないのに、「その外から批判する形だけ批判」というやり方がある。それを形式批判と言って、中身を何も知らぬのに批判した気になれるやり方だ。その典型の一つが、ダブルスタンダード批判。相手の言い分に何かしらの「矛盾」を見いだして鬼の首でも取ったように批判するやり方だ。ところで、こういう批判対象にはその中身によって、全然悪くない場合も、悪すぎる場合もある。
 上の拙コメントのトヨタ車の場合が悪くない場合だろう。「トヨタ一族経営」など会社の体質を何か批判しても、その車に乗って何故悪いかということだ。会社の体質と車の中身とが「全く違う内容」だからである。同じように、朝日のオリンピックスポンサー問題も全然悪くない。
 悪いのは同じ中身自身で矛盾していて、かつその内容が悪質な場合なのだろう。例えば、こんな例だ。

 桜を見る会で安倍がこう挨拶したとする。
『皆さん、今日は日本晴れです。私も晴れ男と言われてきましたが、「日本国政に関わって数々の功績を挙げてこられた皆さん」を祝い励ます会なのですから、天も身方したのでしょう』
 ところが、この会の趣旨、参加者の性格は安倍のこの言葉のとおりだが、実際に安倍が集めた人々はこういう人々ではなかった。自分ら個人選挙への功労者たちだった。つまり、安倍の政治執行内容が「この政治目的、建前そのものと矛盾している」うえに、その矛盾の内容が「公政治の私物化」だったからこそ、この安倍の言葉もいくら安倍でも言いたくても言えなかったような嘘をついていることになる。「ダブルスタンダード批判」は、その矛盾する言動の中身自身によって、悪、無悪まで数々様々あるということだ。桜の場合は、その政治執行内容がその建前とは矛盾した政治私物化という大悪だったからこそ、長く続いたこの会を安倍は止めさせられることになったのである。 

コメント (3)
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