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今夜TV放映「ダルビッシュ」が楽しみ  文科系

2021年03月18日 11時57分44秒 | スポーツ

 NHK・BS1で今夜7時から、「ダルビッシュ・ノーヒットノーラン」をやる。木曜日7時に始まる定例2時間番組「スポーツ名勝負」の今夜の出し物なのだ。調べてみたら、今夜のダルビッシュ名勝負内容は、2004年夏の選抜大会で熊本工業相手にノーヒットノーランを成し遂げたそのゲームとあった。この番組を楽しみにしている僕としてこの機会に、去年11月24日にここに書いた「投手ダルビッシュ有」を再掲して今の彼の「凄さ」を、改めてご紹介したい。身体・その感覚を極めていく「スポーツ選手」として、鏡のようなお人だというその紹介だ。
 この彼、今シーズンへの新たな備えとして、野茂英雄張り付きでフォークボールを直伝されたらしい。野茂と言えば、ストレートとフォークだけであれだけの実績を上げたお人だ。そういう野茂の指導よろしく「曲がらない僕のフォークが、曲がるようになった」と、ダルビッシュも語っている。こうして、軌道の三分の二までは球種が見えない速い変化球も多いダルビッシュが「野茂のフォーク」を覚えたら、一体どんなことになるのだろう。今期が、凄く楽しみになる。去年の投票でリーグ2位だったサイヤング賞を今年はもうもらったようなものだ、とか・・・。

【 投手ダルビッシュ有  文科系 2020年11月24日 11時37分24秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 愛読しているスポーツ・グラフィック「ナンバー」最近の、米大リーグ投手ダルビッシュ有特集号を読んだ。二つの米大リーグ各一人だけの最優秀投手に与えられるサイヤング賞を今年こそ取るかと騒がれた彼だが、その凄みの在処をこの記事は分かった積もりにしてくれる。ちなみに、今年の米両リーグのサイヤング賞投票では、彼と前田健太がそれぞれ二位になっている。二位ダルビッシュは、二〇一三年に続いて二度目だ。そして、この日本人二人がダルビッシュ主導で事細かな技術の交換・交流をしあってきたとあった。ここまでの技術交流は日本野球界では希有な事だと、これは前田の驚きの言葉である。
 この特集にはさらにダルビッシュと同リーグで今年サイヤング賞を取ったトレヴァー・バウアーを取材した長文の言葉が載っていて、その題名がこうなっている。「Yuの底なしのファンとして」。このバウアーの記事がまた、ダルビッシュとトレーニング方法や技術の交換を前田以上に重ねてきたと報告してくれていたから、びっくり仰天。同リーグの本年度サイヤング賞投手と、もう一方のリーグ投票二位との間に有がいて、この三人の教え合いでこの到達点なのかとも想像できて、そのことにとにかく心を揺さ振られた。アメリカでも珍しいことなのだろう。

 投手としての有はまず、11種類の球のそれぞれを大きく緩急付けて操ることができるとあった。それも、他人の目では同一フォームで投げ分けていて、コントロールもよい。さらに、スピードがある球種の軌道は出だし三分の二までは同じで、最後の三分の一で変化していく。バットを振る方は、球種を見抜いた瞬間に打球ポイントを決めるわけだから「最後三分の一まで球種が分からない」というのは、凄く困ることなのだ。これらは、有の研究家とも自認しているバウアーの証言である。直球と同じフォームで変化球を投げるというとチェンジアップと紛らわしいが、チェンジアップは遅い変化球であり、ダルビッシュが多く投げる変化球は、カーブよりも十キロ時近く速いスライダーである。

 さて、ダルビッシュは投球改良を言葉にすることに腐心してきたという。自分の投球映像を繰り返し見つめながら言葉に表現して、気づいたことをメモに残す。もちろん、この言葉のままに身体がそのまま動くわけはなく、ある日突然身体の動きから「これだっ!」と気づき、「その感覚」を追い求めていくのだそうだ。彼はこのように投球をあれこれ言葉にしていくのがとにかく好きなのだと言う。それも野球自身は大好きと言うほどじゃなくってと付け加えているところが面白い。彼のこういう「投球技術研究好き」が極まった末の出来事こそ、他の優れた投手との技術交換なのだろう。日本の球界では許されていないとされるこのやり方について、ダルビッシュは球界批判をわざわざ付け加えて見せる。
『日本の球界史でも「平松のカミソリシュート」などとよく言われますよね。でも、平松さんがこれを誰かにきちんと伝えなければ、後年消えて無くなるわけでしょう?』
  往年の大洋ファンで、弾む下半身から身体を前に躍らせていく巨人キラー・平松政次の美しい投球フォームが今でも目に焼き付いている僕としては、この言葉自身にゾクッとし、心打たれた。「真のスポーツマンとは、こういう人だ。勝ち負け以上に、どこまでもカラダを極めていく」。】

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