九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「ニューズウイーク」記事に見る「日韓問題の最重要点」   文科系

2019年09月25日 09時22分58秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今の日韓鞘当て事件の数々は、この1月に発表された「18年版韓国国防白書」から起こっていることは明らかである。そこで、従来の「近隣との防衛協力は、第一に日本」から「第一に中国」に換わってしまったことに。だからこそ日本人は少し頭を冷やして、なぜこんな激変が起こったのかを考えることこそ、今重要なのではないか。
 
「ニューズウイーク9月24日号」に揚海英静岡大学教授(「本誌コラムニスト」との肩書きも併記されてあった。内モンゴル出身で、日本国籍を持っている)が「日本が朝鮮半島統一を支持すべき理由」と題した論文を書いている。そこに、このブログで長年僕が書いてきた主張をさらに先鋭化した、こんな表現があった。

『(朝鮮半島の住民は)同一民族だ。同じ祖先から枝分かれしたという神話を共有し、同じ言葉を話す。この同一の価値観は民族統一を崇高な理念とする。民族統一の理念は民主主義や人権など、いわゆる普遍的な価値観を凌駕する。・・・日本は他者の立場に立って物事を考えることも必要だろう。もし先の大戦の後、日本列島も北緯38度線で米ソによって分断されていたら、大和民族はどうするのか・・・世界のどの民族より強烈な仲間意識で固まっている日本人は恐らく、最も苛烈な形で民族統一運動を推し進めるのではないか』

 この「崇高な理念」から見れば、近年喧伝されつつある米中衝突とはなによりも、「民族分断」を激化させるものとしか見えないはずだ。核問題で世界を敵に回している北が中国を頼ってきたのだから、中朝と米の対立が激化するほどにこの「崇高な理念」実現が遠くなっていくのだから。
 
 というように米中日韓問題を整理してくると、現在こんな箇条書きになるはずだと、そのことを以下、まとめてみたい。
① 米中衝突の本質はこれ。それぞれの物経済、外貨累積額が斜陽と旭日とであって、米は対中金融支配をずっと狙い続けて来た。つまり、米が衝突を仕掛ける側であり続けるだろう。
② ①に対して韓国は、米中等距離外交を取らざるを得ない。上記の「崇高な理念」がそうさせるのだ。
③ ②を実質認めない日本政権なら、韓国ばかりかアメリカから見ても役に立たず、「遣いっぱ」にすぎぬ。高価な米兵器を買ってくれる対中最前衛部隊というだけの扱いなのだろう。さしあたっては文政権を潰す役割?
④ 「文政権」崩壊工作はどんどん深化していくのだろうが、文政権以降の時代も含め長い目で見たら、けっして成功はしないだろう。つまり、米中等距離外交は変えられない。つまり、朝鮮問題では日米は韓中に負けざるをえない。
 
 
 関連して、本日の中日新聞社説が「五輪と旭日旗」を書いて、こんな主張をしている。
『持ち込み許容の再考を』
 この旭日旗問題は昨日のエントリーで扱ったが、この社説は当たり前の主張、話というほどに、今の政権がのぼせ上がって見える。世界が笑うほど、可笑しくて仕方ないほどに、子供じみている。安倍官邸への外務官僚らの忖度なのだろうが。
 



 
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする