九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

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是非読んで、本日中日記事  文科系

2017年11月30日 10時19分42秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 20日と、本日の中日新聞に、僕がずっと待望してきてもなかなか新聞にはなかったこんな記事が、本当に珍しく載った。20日には、こんな見出し。
『「物言う株主」続々名乗り 東芝増資、揺さぶりの可能性』

 そして、本日3面左上には、ある作家の講演という形で。見出しは
『日本もファンドの標的に 中日懇話会 作家・黒木亮さん講演』 
 こちらの内容はファンドが国家を食い物にしているというもの。例えば
『2001年に債務不履行となったアルゼンチンは、十五年にわたって米ファンドと闘った。十五年に発足した新政権が経済再建と外貨調達を優先し支払いに応じたが、米ファンドは投資額の十二倍のリターンを得た』
 僕としては、こんな遣り口さえも国際法では許されていることとして読んでみたいと思ってきた。この中にはまた、こんな下りもある。
『似たようなことは日本でも起きている。債権回収会社は銀行が投げ出した債券を買って全額回収にかかる。国内ファンドは力をつけており、米ファンドも日本に上陸してくるだろう』

 いやいや、この作家何を言っているのか。20日の記事は上のようなことを知らせているのに、ファンドの問題をごく限定してご披露しているにすぎないのだ。

 いまや、銀行が要らなくなるかの勢いがファンドにはあるのであって、東証の1日売買高の85%が外国投資家と国内個人投資家のマネーゲームという事実があるではないか。この全てが短期投資なのだから。

 マスコミも国際金融の動きを大いに国民に知らせ、国際金融規制の世論形成を急がなければ、まだまだどんな莫大な被害が起こっていくのか分からないという情勢のはずだ。国家ぐるみの大被害である。今は、GPIF、日銀が、大被害者にならぬようにと願うばかりである。リーマンで大被害を受けた大きな有名大学法人などのように。
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随筆紹介 「甥の家で」   文科系

2017年11月30日 07時27分38秒 | 文芸作品
 甥の家で   K・Kさんの作品です


「ほう!」、母は、甥の新居として建て直したその家を見上げて驚いた。老人ホームからの外出で、初めて甥の家を訪ねた時のこと。木造の古い実家を壊した跡地に、白い新居。母が「自分たちの住んでいた家が無くなった」、取り乱すかと心配したが、ほっとした。

「古い家は地震で倒れると困るから、建て直ししたよ」とは話していた。でも、実際に見た時の母の反応が不安だった。どこまで判っているのか? 前の家など忘れてしまったのか? その家で母は、共働きの娘夫婦を助け、甥の世話をした。その甥が結婚して、跡地に家を建てる事になるとは……。

 家の中へ。二歳の幼子は法被姿。「祭りなんだね」、母の弾んだ声。ふと気が付いて聞いた。「祭りの餅拾いに行ってみる?」「久しぶりだね。お宮さんの餅拾いは」、笑顔いっぱいで応えた。九十四歳の母は自分で歩くけれど、足元がおぼつかない。転ぶと危ないからと暫くは行ってなかった。神社まで二~三分をゆっくりと歩く。人波を避けて境内の隅の石に腰かける。「あの前に座り込んで割烹着の前を広げてね。下だけ見て拾ったものだ」、櫓を見上げて自慢げに言う。

 花火の合図で餅投げが始まる。「ここまでは飛んで来ないね」残念そう。そこへ、餅が一個転がって来た。私は素早く拾って母の手に。でも「一つかね」物足りなさそう。そう言われて私は頑張った。一〇分後、五個取れた。母は大事そうに両手で包む。甥の家で休憩してホームへ送る。仲間に「餅拾いに行ってね。この子が取ってね。楽しかったよ」、話していた。
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