東スポWEBにこんな記事があった。僕が思うに、若い選手が、チームにおける現状を自分の将来に良くないと判断したら、すぐにチームを替わるのがよい。中島翔也には、特にそう言いたい。これだけ有為な人材を3部リーグのFC東京Bチームに出場させておくなんて、将来の日本サッカーのためにも良くないことだ。仮にも、五輪アジア予選MVPにして、優勝チーム・U23日本代表の絶対的10番なのである。競技人生が短いサッカーのこと。自分の将来をよーく考えるべきである。164センチの背丈で64キロということは、体幹など身体も十二分に鍛えてきたと推察されるのである。
もしもこの代表がオリンピックで決勝戦に進むようなことがあったら、その時こそすぐに、必ずチームを替わるチャンスとして欲しい。チーム自身にも大きな移籍金をもたらすことだろうし。
『リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子のU―23日本代表の手倉森誠監督(48)が仰天発言だ。ポルトガル遠征を終えた手倉森ジャパンは30日、成田空港に帰国した。ロンドン五輪金メダルのU―23メキシコ代表に快勝して手応えを得た指揮官は、日本史上初の金メダル奪取を宣言。さらにチーム強化のため選手に“移籍のススメ”まで説いたが、異例の発言はサッカー界に大きな波紋を広げそうだ。
メキシコに2―1と快勝し、ポルトガル1部の強豪スポルティングにも1―1と善戦。世界レベルを相手に互角以上に渡り合い、劣悪なピッチコンディションなどアウェーの環境も経験し、多くの収穫を得た遠征となった。手倉森監督は「何かしでかしそうなグループ(チーム)だなと感じた」と本番へ向け、確かな手応えを口にする。
高まる自信を抑えきれない指揮官は、これまで「メダル獲得」だった目標も上方修正。「一番上を狙わないと銅も狙えない。どう(銅)もこうもないですよ!」と得意のダジャレを交えて金メダル宣言。「勝つためにリオへ行く。日本の歴史を変える。その覚悟を“持て”と選手にも言っている」と強い決意をにじませた。
壮大な野望を成し遂げるために、選手に厳しい要求も突きつける。今回の遠征中に個人面談を実施した手倉森監督は、「MF原川(力=22、川崎)とかMF中島(翔哉=21、FC東京)には『試合に出ていなかったら厳しくなるぞ』と言った。『もがくことも大事なんじゃないか』とね」と所属クラブで出場機会が望めない選手たちに“環境の変化”を求めたのだ。
五輪本大会でメンバー入りするため、出場機会を求めて新潟へ期限付き移籍したMF野津田岳人(21)の姿勢を「良いと思うよね」と評価。その上で「自チーム(広島)のことよりも五輪というね。クラブの意識というか、個人のことを考えてくれるクラブということも分かる」と異例の言及。五輪のためにU―23世代の積極的な移籍を各クラブにも要望した。
(後略)』
野津田は、同じ広島の浅野との兼ね合いもあって、難しい立場。良く決断したと思う。中島も、東京に居続けたいとしたらせめて期限付き移籍を要求すべきだ。東京は今期こそと優勝を狙っていると聞くから、監督として冒険がしにくいチーム。有名な名門チームから移籍して大成した選手は、例えば名古屋などにも多い。吉田、本田、豊田etc。そもそも中島は、今の東京が自分を伸ばしてくれるチームだとは思えないはずだ。まだ21才。弱小チームを優勝に導くほどの大志を持って欲しい。中田英寿のように。