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虎は野に放たれた!                        あんころもち

2012年10月25日 23時03分01秒 | Weblog
 石原がついに国政に乗り出すという。
 
 ネットでは連日橋下の動向が語られ、彼の名前をもじって「ハッシズム」などという表現がなされている。しかし、それはいささか違うように思う。
 彼はいわば中身の無いポピュリストで、それが証拠にいったん口に出した政策がコロコロ変わる。
 その意味では今日のように政局が不安定なまま揺れ続ける中では、ボナパルティストの役割が割り当てられるのかもしれない。

 しかし、石原は違う。
 真からの右翼ファッシストたる要因を持っている。

 彼が中国(彼のいう支那)と戦端を開くといえば本当にやる!
 彼が憲法改正といえば本当にやる!
 彼が原発容認はおろか核武装といえば本当にやる!
 彼が徴兵制実施と言えば本当にやる!

 彼はポピュリストのようにアドバルーンを揚げておいて大衆の顔色を読むことなどはしない。
 彼は両翼の政治勢力の均衡の上に乗っかってそのバランスを図るようなことなどはしない。
 彼は粛々とそのイデオロギーに即して富国強兵路線を進むだろう。

 橋下が狐だとすれば、石原は正真正銘の虎=右翼ファッシストだ。
 その虎が野に放たれた。

 東アジアで2,000万の死者、我が同胞のみで300万の死者の墓標の上に築かれた敗戦後の体制が今大きく右旋回し、それらの歴史的教訓がすべて無に帰せられようとしている。

 虎は野に放たれた!
 この虎を暴れるままにさせてはならない!

 
コメント (3)
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保安院の大罪(86) 数々の訴訟はどうなった?  文科系

2012年10月25日 05時49分07秒 | 国内政治・経済・社会問題
 福島事故以来この「保安院の大罪」を書いてもう100回に近くなったのかと、感慨が深い。国会事故調が指摘した「規制の虜」問題とか、直接の事故原因に津波ではなく地震がどう関わっているか調査・公表がされていないとか、事故を起こした責任自身にも問題は多いが、なによりもこの事後処理で無数の重大過失、無責任が目に余った。過失ではなく、確信犯と思われるふしすらあったと思う。
 僕が書いてきたことは例を挙げればそういうことである。事故直後にスピーディ資料を発表せずに内部被曝などの被害を大きくしたこと。「不注意から」?高濃度汚染水を垂れ流していて、その量も分からなかったこと。これは、漁民の方々などに対する大変な過失、犯罪というべきだ。最近の汚染水はどうなっているのかも、地下への漏れ具合などがわからないからか、何の発表もない有様だ。さらに重大なことはたとえば、昨日道草さんがコメントで正しくも指摘されている後遺障害についてだ。この「大罪(67)」5月18日分「被害後遺症の誤魔化し開始か!」で中日新聞の記事要約として以下のようにご報告したものである。重大すぎることなので再掲するが,以下の通りだ。  

『 今日の中日新聞に僕が恐れていた言葉で言えば標記のような記事が載っている。15面のほとんどを使った「甲状腺検査で不安は消えず」。1面のこの記事紹介名では「甲状腺検査 募る不信感」とある。以下に、まずこの記事を要約する。中日新聞を読んでいるのは全国的には限られた人だから、意味が大きいと思うのだ。そして、次に、こういう動きの「意味」を書いた、以前の拙コメントを再掲したい。以前5月3日だったかの只今さんエントリ-「関電は、はっきり言った。再稼働と電力不足は関係ない」でこんなことを書いたが、この文中最後4行のことが現実となって始まっていると、僕はこの記事をそう読んだ。
 まず、記事の要約。【 】文章は本文から取ったもの。
 事故時18歳以下であった子ども36万人について、甲状腺の超音波検査を行うことになっている。そして、線量が高かった警戒区域13市町村、38,114人の子どもについて3月末に検査結果が出て、それが発表された。【5ミリ以下のしこりや20ミリ以下ののう胞を認めたもの35.3%】、【5ミリ超のしこりや20ミリ超ののう胞を認めたもの0.5%】、【直ちに二次検査を要するもの0%】という結果であった。さて、その扱いとか、親の質問への対処とかを記者が追跡して【「甲状腺検査 募る不信感」】をあちこちで確認したと、これがこの記事の趣旨である。まず、どんな不信があったか。
 要するにこういうことだ。
 家庭への結果報告では【「しこりなのか、のう胞なのかも分からない。健康な子どもにも存在するのか、なんらかの異常なのか。次の検査は2年ごと言われても・・・・」】。そこで、0.5%に入った検査を受けたある子どもの母親ユキ子さんが、実際に県の委託検査機関福島県立医大に問い合わせた例が載っていた。その返事がこう。「担当の先生は忙しくてすぐに返事できない」から、「説明は裏面を読んで」だけ。こんな記事文も見られたものだ。
【ユキ子さんは検査に付き添ったが、医師の説明はなかった。その理由を聞くと「隣の人に聞こえてしまうので」。納得できなかった】

 極めつきはこのこと。県立医大の副学長が、1月16日付で日本甲状腺学会会員の医師にこんな文書を出したらしい。
【2次検査の対象にならない子どもの保護者からの問い合わせや相談には「次回の検査を受けるまでの間に自覚症状が出現しない限り、追加検査は必要がないことをご理解いただき、十分にご説明いただきたく存じます」】
最後に、チェルノブイリ事故後遺症に詳しい医師などを登場させて、その発言。
【「チェルノブイリ事故後に18歳未満の子を対象とした検査結果で、直径5ミリ超のしこりとのう胞がそれぞれ約0.5%現れたとの文献がある」(中略)「しこりについてはチェルノブイリと同程度と言える。しかし、のう胞をより大きな20ミリ以下と20ミリ超で分けており、直径の比較ができない」(中略)「少なくとも半年に一回は経過を検査する必要がある」】
 また別の医師は、影響がない地域の子どもを調べ比較する方法も、やる気があればできるはずだと語り、さらにこんな言葉を重ねていた。
【「チェルノブイリでは5年以上の潜伏期間を経てがん発症が増えだした。他の病院の検査を望む人も多いはず。県立医大が、問い合わせがあっても2年後まで検査は必要ないと説明するよう求めた文書を出したのは本末転倒だ」】
 (以下略) 』

 さて、こんなに重大「過失」?を働いてきた権力者たちの追求はどうなっているのか。多くの訴訟が出ていたはずだが、その結果、事後処理方はどうなっているのか。中日新聞などは是非教えて欲しい。権力には大きな責任が伴うはずだ。これが無責任で済んでいけば、私利に走り、堕落していくことは目に見えている。絶対に、放置してはならないと思う。

 なお、最近僕のパソコンのブログ画面がおかしい。編集画面に入れないのである。IDとパスワードを書く欄がどうしても出てこない。正す方法をどなたかご教示願いたい。
コメント (1)
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