松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

角館ひなめぐり2020

2020-02-26 15:39:57 | 日記・エッセイ・コラム

 まず最初に向かったのが西宮家。だあれも客が居なかった。閑~散~ん。

 奥にあぐらをかいて作業中の男性がひとり。この方は、突然行っても必ず仕事をしている。もしや朝から晩まで、わらじを編んでいるのか。私が入った時は、かならず仕事をしている。

 ひな人形はもちろんだが、つるし雛が、すだれのように飾ってあって。その奥には、鮮やかな色の着物が目に入る。

 二階の梁は目の前にあるので、太さにはビックリする。

 友人にもらった樺細工のメガネスタンドと似たものを見つけた。

 八角形だった。ボクのは六角形。ただこれは景色に奥行きが無かった。それにくすんで、表面が光ってない。店の方と雑談した。持ってもいいですか。こうやって、手垢を付けて、たまに磨いておかないとね。

 さくらぎで蕎麦を食って、もう1軒角館桜皮細工センターの蔵、たてつ家を覗くと、若奥様が立派なテレビカメラを持った人と話をしていた。あー、夕方6時のテレビ覧にあったな、角館ひなまつり。それか~。

 カメラマンが、気配を消すのが、とてもうまい。ひな壇を前に角館美人の若奥様が、やけに丁寧に説明してくだはるなあと、感心しながら話を聞いていると、暗い土間の正面からカメラが狙っているのだった。

 もしテレビで見かけたら、思い出して下さい。こんな会話をしていました。 この押絵雛でございますけど。穂庵の原画がこれでございまして。

 これに絵師が色を付けましたので御座います。えっ、あの平福百穂の父の穂庵が? これはお雛様より貴重な押絵雛で御座いますことよ。

 てなもんでございます。ずっと正面で、カメラマンが黒子のように気配を消していました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする