日産のゴーンさんの逮捕をアメリカのウォールストリート・ジャーナルは社説で「宗教裁判」だと批判した。
欧米の感覚は、そんなもんかも知れない。仕事に見合う報酬を当然と考える。
その裏で、どれだけの下請けが潰れたかなんてことは問題にしない。ハゲタカを最近見たので、栗山千明の精悍な顔が目に浮かぶ。
この国では、金を稼ぐことが美徳ではない。いかに社会に貢献したかが、その人間を測る尺度になる。
画期的な発明をして、会社が莫大な利益を得たので、自分は応分の報酬をもらう権利があると主張した発明家が日本にも居たな。
彼は金を儲けるために、発明しようとしたのか。科学者の喜びは、そんな処にはないはずだ。
名誉を何より重んじる。その考え方が、日本の美徳だ。だから、庶民も報道も巨額の報酬にまず違和感を覚える。多少は、ねたましさもあるだろう。
こんな人間を受け入れられない「日本」であって欲しいね。
これが宗教裁判というなら、それでいいよ。宗教から来ているかどうかは知らないが、それが日本人の価値観なんだから。