松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

斎藤璃玖君との会話

2018-11-23 08:30:13 | 日記・エッセイ・コラム

 金農ナインはイケメンが多い。9番斎藤璃玖君も、顔立ちが整っていて美男子の部類に入る。
 しかも精悍な表情からは知性を感じる。冷静にサヨナラ2ラン・スクイズを決めた目と同じ目だ。
 甲子園から帰って来てから、うちの前でナインを見たのは斎藤君が初めてで、彼は何度か見た。

 ゴミ出しに行った朝、ガチャンと閉めたら、そこに璃玖君が居た。3人ほどで、駅から降りて来た。
 初めて声を掛けてみた。
 「あれがら、人生変わったが?」「はい」「んだべな、変わったべな」
 「吉田君の手、おっきいが?」「おっきいス」「やっぱりな、おっきいが」
 まあとっさに、そのくらいの事しか浮かばない。

 思っていたより、背が高く感じる。イメージよりは大きい。声も結構太い。バントの名手なので勝手に、ひ弱な人物像を作り出していたようだ。
 冬合宿を潜り抜けて来たつわものが、ひ弱なはずがない。

 彼らは、かん口令でも敷かれているのか「近づくなオーラ」を感じる。聞かれると答えるが、最低限の事しか声に出さない。

 吉田君だけじゃないよ。株が上がったのは。全6試合の中で、最もショッキングな勝ち方を演出したのはキミだ。
 君には感服しているよ。今度、サイン、もらおっと。

 きょうは吉田君が背番号をもらう日だ。ちまたでは18番が有力だとか。すごいね。いきなりエースナンバーだ。

 県大会で優勝して、さあ甲子園だという時、キャプテンの佐々木大夢君が下校して来た。あの時はキラキラして笑顔で答えてくれた。

 今、声掛け運動はいまいち盛り上がらずに、以前の状態に戻ってしまった。こっちも寒くて、元気におはようって気分じゃないけどね。

 こうしてスターは、地元から少しづつ離れて行くんだろう。甲子園は何かを与えてくれたが、失ったものも小さくはない。

コメント
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