松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

織田裕二は、ハードボイルドが似合う。

2018-11-13 08:29:37 | 日記・エッセイ・コラム

 フジテレビのスーツは見ている。始まる前の宣伝はもっぱら、東京ラブストーリー以来のコンビということで、盛り上げようとしていたが。

 思えばフジはトレンディー・ドラマの先端を走っていた。

 うちの義母は、あの時の織田裕二の優ーぁしい姿が忘れられないようで、外科医の司馬先生が大嫌いだった。

 振り返ればヤツがいる。あれは燦然と輝くハードボイルド小説だった。エセ・ヒューマニストのライバル石川先生を容赦なく責める姿こそ、ハードボイルドの極致だった。

 オレは今回、あれ以来のハードボイルドな織田裕二を見ている。なんかアメリカのドラマの焼き直しらしいが、そんなことは関係ない。鼻について仕方がない部分は付いて回るが、そこを見ているんじゃない。

 織田裕二の演技だけを注目している。傲慢不遜な言い方と顔の表情。それだけを見ていても、アイツが一回り成長して帰ってきた、そう思う。

 あのワンマンで過剰な自信。その中にヒューマニズムが隠れているんだよ。そして亡くなった先代の社長との約束を守って、上司の鈴木保奈美を困らす。あれが、いいんですよ。

 オレはね。このドラマもハードボイルド小説と思って、見ているのさ。

 エセ・ヒューマニストは、海岸に打ち上がったクジラをみんなして沖へ戻そうとする。

 あんなもん、食っちゃえばいいのさ。

コメント
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