松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「ハゲタカ」降臨

2018-11-04 07:21:51 | 日記・エッセイ・コラム

・・・誰かが言った。人生の悲劇は二つしかない。一つはカネのない悲劇。そしてもう一つはカネのある悲劇・・・。

 外資系ファンドマネージャー鷲津こと大森南朋、相手役に三つ葉銀行エリートバンカー柴野こと柴田恭兵。脇役にテレビ局の経済記者三島として栗山千明。

 番組も佳境に入って、うなるような女性の低い歌声が聞こえてきます。あれがますます物語と現実の境目を曖昧にし、無常観を伴って感情を刺激します。あとに残るのは、見終わったという安堵感と妙に現実的な虚脱感。

 このエンディングテーマはエミリー・ブロンテという有名な作家の詩にtomo the tomoがメロディを付けたというヤツで、フィナーレから次週予告までよどみなく流れます。あれがまたいいのです。

 しかも途中でCMによる雰囲気ぶち壊しもなく、頂上まで心おきなく登りつめてゆくことが可能です。歌詞がイングリッシュですのでAnd give me libertyの「リーーーーーバティ」が頭の中に残響します。

 最終回に登場する用語解説がエンプロイー・バイアウト、略してEBO。従業員による企業買収。アメリカに売り飛ばされようとしているレンズ部門を柴野と鷲津が組んで大逆転する、というストーリー。「アラン、君にはなにも見えていない」。現実もそうやって、寄ってたかって日本人がアメリカをやっつけてくれたらうれしいのですが。松田龍平に殺されかけた鷲津が歩けるようになって、鷲津ファンドを立ち上げる時、あれだけ派手に動いていてバレないかね、とシロウトの私は思います。

 2007年に放送された時の文章です。ゆうべ録画。まさか3回まとめてやるとは思わなかった。VHSには録画してあるが、今更出して見る気はしない。聴いていて、あの感動を思い出した。

 あと見たいのは、仮面ライダー・クウガしかない。

コメント
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