札幌雪祭りで、毎年恒例の魚の氷漬け「魚氷」が中止されることになったそうだ。もちろんあのスケートリンクの騒ぎのせいだ。これはおかしいでしょ。
小さい女の子が感情として瞬間的に思う「かわいそう」という気持ちは、分からないでもない。しかしそこには魚が人間と同じレベルの「痛さ」や「心」があると勘違いしている錯覚があるように思う。そこで母親は教えなければならない。魚類には痛点がないという事実を。でなければ死んだ魚を(生きていてもいいが)さばく行為が、もっと残酷だと思うようになるだろう。
魚の中でも綺麗な魚と、ブスな魚で、同じように「かわいそう」と思うのか。イカ・タコも「かわいそう」なのか。貝類なら「かわいそう」でないのか。
あの件では母親までがインタビューに答えて、これは行き過ぎではないか、みたいな否定的な反応を示していた。どういうしつけを受けて来たんだろう。
振り返れば海岸に打ち上げられたクジラやイルカや大型動物を、みんなが必死になって「助けて」いる映像が共感を呼ぶシーンがある。コミュニケーションを取る高等な動物だから?それは理由にならない。勝手に座礁したのなら、「ありがとう」って言って獲って食べればいい。と言ったら家族は反対した。だって縄文時代なら、喜んで食べたでしょう。江戸・明治・大正までなら、きっと食べたことだろう。だって日本の文化なんだから。神に感謝しつつ、捨てる所がないほど、きちんと最後まで頂く。
札幌の実行委員会も、意気地がない。去年まで「不快な思い」をした人が、いなかったわけでしょう。ならいいじゃない。こういうのがニュースになることは、SNSの最大の「罪」だと思う。