松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

全力で走り抜けた、21年の人生。

2016-01-18 16:25:51 | 日記・エッセイ・コラム

 きのうから大雪だと騒いでいたので、明るくなって玄関に新聞を取りに行きました。さあてまた除雪しましょ、と見たら全然降った形跡がありません。

 大雪の基準は、特にないそうです。東京では15センチほど降った場所があるそうで、これは一晩にしては多い方でしょう。毎年思うのですが、普段降らないところに降ると大騒ぎです。太平洋側の人間は、日本列島を貫く山脈に、敬意を払っていません。そのために山に雨水が溜まり、地下水が豊かなのですが。

 鉄腕ダッシュの番組欄が赤くなっていたので、これは秋田に関係した何かがあるな、とは思っていました。ラーメンを作るために、最高の軟水を求めて白神山地へ城島が来ていました。標高600mの湧き水は、硬度0.1で、宗田ガツオのダシが最も良く出るのだそうです。これも山の恵みです。

 さて、12人の大学生が亡くなったスキーバスの事故。日本もただの国だったことを思い知らされました。韓国や中国で、事故が頻発するのを、眉をひそめて見ていた自分が恥ずかしいです。やつらと何にも変わらない国だったんだ。要は上で搾取して、下がわずかの利益を求めて無理して事故る。どこも構図は変わりません。

 深く印象に残るのは、小室さんのお母さんの言葉です。あまりに冷静で、こっちが戸惑ってしまいます。「何事にも本当に全力投球をする子で、ちょっとあの、忙し過ぎるぐらい、走って、あの、ちょっと21年間を、急いで過ごしてしまったかなと言うぐらい・・とにかく走り続けていたような娘でした。」「国際的なことにすごく興味があった娘でしたので、海外でのなんかあの開発のようなこと、街づくりにすごく興味を持っていて・・何でもやってみたい娘でした。誇りに思います。」「倹約するところが非常に多い娘でしたので、安いツアーを選ぶというのは、その感覚は正しいと思います。でもそういう学生の子たちが安心できないような、そういう会社であるべきではないと思うんですね。死を無駄にしないように、皆さまにそういう会社であってはいけないということを、考えて頂くいい機会にしていただければ、娘の死も報われるのではないかなと思います。」

 事実を受け入れる能力に秀でているのか、あまりに冷静な対応にびっくりしています。普通、ほっといてくれ、とか怒りを何かにぶつけるのですが。できたお母様です。通夜に1,200人というのにもびっくりしました。交流の広い、お嬢様だったのですね。

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