新潟から地方限定で商売して、年商10億円稼ぐ美人社長がいます。石破地方創生大臣も出演しています。渋谷109に進出した時は、売れなくて断念したそうです。しかし反対にどんな田舎にも、コンビニがなくても飲み屋はある。そういうことに「気づき」、地方を中心にネット販売しているのです。この「気付き」がポイントだそうです。
私はこの「気づき」という言葉を名詞として使うやり方に、非常に違和感を感じます。「気付き」が大事だ、というのは分かりますが、以前から何か他の言い方はないものか、考えていました。
今日はひらめきましたよ。「ひらめき」ですよ。そのうちもっと近い言葉を探します。「発見」又は「再発見」。みな同じことだと思います。「気付き」が名詞として使われ始めたのは、ごく最近のことです。こんな言葉は、それまでありませんでした。これを使われると、非常に不快です。「気付き方」なら名詞として通用します。
これに不快感を持っているのは、私だけではなかったようです。「連用形の名詞化」と言うそうです。また出てきたか。今を遡る事15年前、「すごーい、うれしい」という言い方が流行り出しました。形容詞又は副詞の連用形という使い方だと知りました。それまでこういう日本語は、聞いたことがありませんでした。「すごくうれしい」だと思っていました。
ショックだったのは、その不快な使い方が国語として「説明できる」ことでした。「あり」なんだ、ということです。アリだとしても私は受け付けません。おそらく内館牧子先生も同じ感想だと思います。アリだとしても、日本語として「美しくない」ことは、永遠の真実だと思います。