松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

小林よしのり、西尾幹二作「柔らかな占領」

2015-04-09 17:01:15 | 日記・エッセイ・コラム

 びっくりした。BS日テレ・深層NEWSで二人がゲスト出演した。しかもお互いの意見を補佐するかたちで、日本の現状に物申す。歴史教科書で共闘して以来、犬猿の仲と思っていたので驚いた。

 「日本は食料から、情報から、武器弾薬だけではなく、軍隊そのものの組織から命令系統から、何から何まで日米一体化しちゃってんだよね。しかも裁判の制度まで取り入れたり、教育まで取り入れたり、貿易の仕方まで強要されると・・」西尾幹二氏の言うとおり。それに小林よしのり氏が追加して、米軍ヘリがどこに落ちても、国会議事堂に落ちても、原発に落ちても、そこが「治外法権」になる。日本が飛んではいけない空域が、あちこちに設定されている。これはもう占領状態ですよ。憲法の上に安保がある。だから憲法改定しても、日本人の独立は勝ち取れない。政府主導でクールジャパンなんて言ってるけど、チャンチャラおかしい。あんなもの、黙ってたって広がっていくんだから。脈絡おかしい?ごめんね。意訳しているもんだから。

 二人はペリー来航以来、日本はアメリカの思惑どおり行動していて、「柔らかな占領状態」にある、ということで考えが一致している。これは確かに恐ろしいことだ。少子化すらも影響を受けていて、最後には日本の衰退が待っている、と言っている。魂にガツンと一発食らわされた気分になった。

 ここは八郎潟と日本海を結ぶ船越水道。それに架かる男鹿大橋。渡っていて、砂州が異様に広がっていることに気が付いた。それで降りてみた。

 黄色いホテルと、対岸の中間ぐらいまで、歩いて行くことができる。この砂州は、大きなシジミ貝が採れるというウワサがある。

 打ち上がっている貝は、カキ殻が多い。

 江川漁港からの船が、狭くなった水道を抜けていく。

 細い水路が産んだ模様が美しかった。けど、歩くたび足が埋まる。ふとしたはずみに液状化現象によって、すっぽり閉じ込められそうで怖かった。

 戦後レジームから脱却して戻る、本来の日本って、何だろう。考えてみた。布教のため来日した宣教師が一様に驚いた人々の印象が、それに近いかも知れない。「この国民は自分たちが接触してきた中で、最高に傑出した人々である。まだキリスト教化されていない国民で、日本人ほど優秀なものはない。彼らは総体的に親しみやすく、善良で悪意がない。驚くほど名誉心が強く、他の何ものに代えてもまず名誉を重んじる。日本人は大概貧乏である。だが武士たると平民とを問わず、貧乏を恥だと思っている者は一人もいない。」

 

 

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