松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

月食、引力、ガイアの呼吸。

2015-04-05 08:02:23 | 日記・エッセイ・コラム

 絶好の天気に恵まれ、月食を見た。赤い月になるまでは快晴だったが、左上が明るくなり始めた時、「どおー」と風が吹き、比較的高い空に一陣の雲が差してきた。風は月に向かっているように見え、雲も西から月めがけて進んだ。昔の人が月食や日食を、不吉な前兆と感じたのも無理はないと感じた。

 実際、4年前の震災の3か月前と、3か月後に月食があったそうだ。3っつの天体が一直線に並ぶことによって、何かが起こる。その一つは、プレートの大きな上下運動だ。引力が最大に働き、それがプレートに影響を与える。それが地震の引き金になっている可能性があると考えている人がいる。武蔵野学院大学の島村特任教授だ。新月と満月の時、大潮を迎えるのも、海水が大きく引っ張られるためだ、と言っている。そこできのうの潮位を調べてみた。案外少なかった。一日の干満差で15センチ程度だった。多い時は25センチにもなる。この数字は、教授が言うプレートの上下運動の20~30センチに符号する。実は当たり前なのだ。海水が上下しているのではなく、プレートの方が上下しているのだ。教授はこのことには気づいていないらしい。海水より地殻の方が比重が大きい。

これは潮位と引力に時間差があることの説明にもなっている。それは地球が90度回転する間の時間、24時間の4分の1、つまり6時間だ。海水が引っ張られるのではなく、地面が引っ張られるために、海水が下がるのだ。この時、90度離れた場所では地面がへこみ、満潮を迎える。こうしてガイアは、頻繁に呼吸を繰り返している。案外、プレートの移動は間断なく続く、ガイアの呼吸のせいじゃないだろうか。

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