松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

年賀状コレクション

2014-12-23 08:39:27 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は陛下の誕生日だというのに、NHK以外は何の特集も組んでない。けしからんことだ。そのNHKも45分の「皇室のこの1年」というタイトルだ。まあいい。しかし皇室に12月生まれが多くいらっしゃるのは何か訳があるのだろうか。コラコラ、逆算するんじゃありません。それこそ不敬というものですぞ。

 えーさてー。意外と早く年賀状ができたもんで、ことしは余裕です。ことしから年賀状で悩むのはやめました。ブログに自由に書く前は、言いたいことが山ほどあって、それをどう表現しようかと、半年前から考えていました。今のところ年賀状をやめる気はありません。それはやはり個性のある「たより」が届くのが楽しみだからでしょう。誰でもやるのが、子供が生まれたら写真付きにすること。家族写真は仲が良さそうで、いいもんです。あと筆で書いてくる人も減ってきました。真白い余白を活かして、墨の黒、朱肉の赤のシンプルな構成は、絵画的にも見ごたえがあります。習字が上手だったら自分の字で書けるのに、と思います。版画もそうです。小学生の時に、人生に必要な教養は一通り教わったはずなのに、それを今から再開しても遅くはないです。

 そしてこの版画というやつ。最初に赴任した高校で、美術の教師をしていらした増田良行先生です。転勤の時、はがき大の「鳥海山」を戴きました。それはそれは色使いのカラフルな山で、力強さも表現されていて、素晴らしい絵でした。ある時、先生の年賀状が版画であることを知り、どうしても欲しくて自分の訳の分からない年賀状を送りました。現役最後の頃の先生は責任ある立場になりお忙しかったのでしょう。返事はありませんでした。あきらめずに続けました。2005年に何度目かの年賀状が届きました。それには「毎年貴方の賀状を楽しく拝読、時々わからないことがあって・・・笑ったり・・・」と書いてありました。「やったあ」と思いましたね。私の文章が分かってもらえると期待して書いているわけでもありませんので、それでいいのです。いくらでも長く、人の目に留まっていれば、それは私の意図するところだからです。一瞬で次に目が行くようでは、つまらないからです。大胆にも若い頃から、どんな目上の人でも下でも同じ文章を送るようにしました。

 写真で眺めるのと、実物では、版画は全く違います。このイノシシがいるでしょう。ピンクの鼻が強調されたやつ。上に二つの目が鋭くにらんでいます。ユーモラスな鼻と色を、二つの目がきりっと締めています。これが私のお気に入りです。

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