棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

大雪

2013-01-15 10:00:54 | 山郷の暮し
昨日は一日中雪かきをしていた気分。
暮れの29日の投稿で書きましたが、我が家の雪かき道は長く大変です。
出来ればこまめに除雪をしたほうが楽なのですが、ついつい10cm以上も積もらせてしまうとヒーヒーフーフーである。
昨日の雪は湿り気があり重かったので4回ほど。
30cm以上の積雪で大喜びをしたのはワンチャン。
腹まで埋まるゆきをものとせず、駆け回っています。
太陽さんが輝く一日出あって欲しいですね。


牡丹餅 うめーー

2013-01-13 15:18:36 | 山郷の暮し
お隣から旧正月を祝う,できたての牡丹餅をただきました。
外の円台で暖かな陽射しを浴びながら「うめーなー」と。
ゆっくりゆっくり食していると、なぜかマラソン選手で自殺をしてしまった円谷幸吉選手の遺書をおもいだした。

私の記憶のことですから、もちろん断片的ですが、
「父上様xvfgfbvおいしゅうございました。母上様 牡丹餅おいしゅうございました。 姉上様&&&おいしゅうございました」
と、食べ物を「おいしゅうございました」と万感の思いを込めて続く不思議な遺書だ。
オリンピック・マラソン選手の円谷さんの自殺は、社会に衝撃を与えた。
こじつけではないが、先の大阪市立桜宮高校バスケ 生徒の自殺。

同じ自殺でもまったく異なる状況で、後者は戦争中のビンタであり、暴力だ。
日本は「負の遺産」と「こころ」のメンテナンスが基本的に教育手段になっていない。
いまだに精神主義とビンタが「鍛える」ことだと、かんちがいをしている手段とは・・。
蛇足ながら、私はあの「巨人の星」はだいっきらいでした。
昨日の 井上ひさし著「一週間」を読む と重なってきました。

検索しましたら「牡丹餅」はありませんでしたが、googlで・・・読んでください。

井上ひさし著「一週間」を読む

2013-01-12 09:31:06 | 山郷の暮し
正月は(いつもお正月なんですが・・・)しっかり読書をしようと、年暮れに図書館から借りてきた本が 井上ひさし著「一週間」。
氏が亡くなられた後に単行本として2010年に発行されたもの。まさに最後の著書である。
あらすじを語るにはあまりにも複雑かつ重い内容で、私の表現力ではとても無理。読んでいただくのが一番だが、ロシアの強制収容所で、語学が達者な主人公が巻き起こす事々だ。

満州を侵略した関東軍は終戦後に、シベリヤの強制収容所に送り込まれてしまった。
そこにはロシアと日本との間に密約があった、というのだ。
ロシアはドイツとの戦争で多くの男を失い、労働力がたりなかった。
そこで目を付けたのが、敗戦後帰国できないでいる関東軍だ(満州には50万人とも 70万人とも。
また、日本でも敗戦で疲弊している段階で、50万人を超え兵隊が一気に帰国されてもこまる。
そこで両政府の思惑があった。
そのけっか語りつくせない、闇に消されてしまった、悲劇的なロシア強制収容所での犠牲者を生み出したのだ。

文中に「シベリヤの強制収容所には、まだ、旧軍組織(関東軍)がそっくり温存されていて、依然として旧軍の将校や下士官が巾をきかせている」
食糧などかれらがピンハネをしていた、というのである。
さらに、驚くべき事々が主人公によって暴露されていきます。
井上ひさし氏独特の洒脱で軽妙な文は、ことの重さを感じさせませんが、際限なく広がる闇を切り開かんとしている物語なのです。
まさに、闇にほおむられていた終戦時のロシアと日本政府の政治外交史だ。

お犬SamaSama

2013-01-11 09:19:20 | 山郷の暮し
昨日はお天道さまピカピカでしたが、空気は冷たくピリピリと刺す。
前夜は新年会で意地汚く飲み過ぎていたので、頭がボーー。
ワンチャンたちの世話も面倒なので、家の中で自由行動。
お日様を受け、お部屋はポカポカ。
ワンチャン、すやすや。
夜になれば、やっぱりお酒チビチビ。

手前は賢犬サクラ 奥にハナ ワンチャンたちの彫刻

寒さ本番

2013-01-08 09:23:41 | 山郷の暮し
今期の冬はいきなり酷寒からスタートし、そのまま寒い日が続いていますね。
体が慣れてきたといいますか、マイナス5-6度など「ヒェーーッ」といっていましたが、今はその程度ではナーーーンてことはない。
と強がりを言っていますが、寒さが足元から襲ってくる「底冷え」はこれから。

長野県松本市は北海道は別として、本州では本当に寒いところ。
ただし、雪はあまり降りませんが、周りの山々は真っ白な氷の山です。
瞬きもない星空は時として不気味に見えることもあります。、

静かな正月2013-1-4

2013-01-04 10:18:27 | 山郷の暮し
帰省の車で混雑が予想された「安曇野ンイター」近くにいかなければならず、迂回を予定に入れていたがさにあらず。
普段とさしてかわりがない。
白馬・大町から戻ってくる車には雪がついたまま。
ニュースで放映されていたがかなり降ったようだ。
「酒ばかり飲んでいるのもナニだからスキーでもいかネーー」と誘われていたが、コタツに腰が抜けたままだった。
そして、今朝は2013年一番の冷え込みだった。
まだ1月4日、チョットおおげさでしたネ。
今はお天道様がイッパイで、窓辺はあたたかです。

映画三昧

2013-01-02 10:07:46 | 山郷の暮し
元旦 TVのスイッチを入れるとチャップリンの「モダンタイムス」(BS)
見入ってしまった。
いまさら内容の意図や寓意・表現など言うべき言葉も無いが、久しぶりに観て画面の美しさに感嘆した。

有名なラストのシーンばかりでなく、情緒ゆたかな情景はヨーロッパの古典名画をみているようだ。
観ていて「このシーンはあの映画の元になっている」と思い浮かべたりして・・。

今回あらためてハッ!とさせられた画面があります。
チャップリンが油さしの仕事にありついた話の中で、歯車やローラーが組まれた巨大な機械を背景にした画面だ。
正に幾何学的な「モダン絵画」そのものである。
この映画には当時の芸術表現の総集編とも、近代美術の歴史のようにも見え、現代そして未来まで続く芸術表現の大河を感じる。
忘れていたことを思い起こしてくれました。

そして、引き続いての放映作に「やべーー、映画三昧の一日になってしまう」と、ワンチャンと朝日を浴びに行く。

2013 元旦

2013-01-01 10:17:48 | 山郷の暮し
穏やかな新年を迎えることができました。
今年は巳年。あまり人気の無いヘビなのですね。
写真はホンジュラスで購入した物で、お土産品と言うよりも作家作品です。
30ドルもしたもので、旅先でこの金額は少々迷ってしまうのだが、展示作の中で一番安かったので・・・。
螺旋型の彫りもさることながら、模様がすばらしい。
なにか新しい芸術表現を目指した運動らしかった。
動植物ばかりではなく、ロボット形や抽象的なものと、いずれもポチポチ模様が施されています。
どこかオーストラリヤ原住民のアボロジーの表現や、バリ島の美術と似通った気がする。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本