棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

7-珍訳源氏物語-藤壺の御女

2009-06-23 08:35:15 | 物語・絵本・童話
帝は亡くなった「桐壺の更衣」にそっくりな姫がいるとわかると、さっそく宮中に迎え入れた。そお、有名な「藤壺の御女」さまだ。
先帝の第4の姫でご身分は申し分ない。後宮の女たちは、鳶に油揚げと内心は面白くなかったろうが、身分ある姫なので、「桐壺の更衣」さまへのような、あからさまな嫌がらせはできなかった。
 まるで桐壺さまと双子かと思われるほどそっくりで、帝は3歳の光源氏を連れて行っては、楽しんでおられた。
子供が「母上様とうりふたつです」などと聴けば好きになっていくのはアタリマエだが、光源氏はただ好きになる、ということではなく、幼少のころから恋する相手となってしまった。そのへんが尋常ではあるまい。
実の父の女御。チョットまずいんじゃーない、なんてもんじゃーない。いくら男女間がルーズーな時代や貴族社会だとしても、こいつはまずい。


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