棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

りゅう王丸作品展 7月28日-8月1日

2010-07-14 08:33:52 | 山郷の暮し
何という戦争なんだ 1985年 f100 油彩
1970年ベトナム戦争は拡大し、米軍はカンボジアまで侵攻していった。
米国がまさに泥沼に入ってゆく中、日本では軍需景気で湧き上がり「大阪万博」でうかれていた。
そんな日本であったが、アフリカでは民族間紛争が拡大。特にビアフラは生活物資も途絶え、餓死する子供たちの写真が次々と報道された。
(後で暴露されたことだが、時のビアフラ政府の為政者たちの情報操作で、国際援助を受け莫大な利益を得て取得していたらしい)
その後ビアフラばかりでなく、民族間紛争は絶えることなく勃発し、そのたびに弱き市民が犠牲になってきた。

85年、アメリカのミュージシャンが立ち上がり、アフリカ飢餓旧救済チャリティー・コンサート WE ARE THE WOLD があった。
今こそあの声に身を傾けるんだ  今こそ世界が一段となって 人々が死んでいく 命のために手を貸すときが来たんだ
飢餓状態の子供たちの姿は、インドの旅で数多く観てきたが、正直わたくしにはどうすることもできなかったジレンマがあった。
(心に残るとっておきの話・潮文社--インドにて--記載)
ならば、その子供たちを真正面に捉えようと、激しい憤りを持って描いた。
しかし、政治色が強すぎると中央画壇からは冷遇され、画壇と決別するきっかけになっていった。
自分が目の当たりにしたリアリティーをベースに、真の告発・叫ぶ創造えとなっていった記念的な作品です。

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