棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

読書

2011-07-28 07:16:47 | 山郷の暮し
ただ今読んでいる本は、もっぱら児童図書館から借りてくる「少年少女日本文学館全集」です。
作家が子供むけに書いたものから、明らかにそおでないものなど様々だ。
今ままでに何度か読んだ記憶のある作品から、名前は知っていても実は初めて読む作家だったり。
なかでも、初めて読む作家は[花の命は短くて苦しき飲み多かりけり」の林芙美子です。なんとなくいだいていた湿っぽさや暗さなどみじんもなく、むしろ明快で強い感じがした。
芙美子の実体験ともいわれる「風琴と魚の町」などは、読んでいてジーーンとくるつらい行商生活を表しているのだが、あっけらかんとしている。
そして「泣き虫小僧」などは、完全に大人の小説だとおもうが、夫婦間の機微を子供たちが読んで理解してゆくのもいい。
この全集から、林芙美子の他の作品も読みたくなった。
蛇足ながら、文字は大きいし、解説はあるし、漢字にはルビがあり、改めて正しい読み方・意味はこおであったのだ、などと勉強しています。
おなじみの、川端康成の「伊豆の踊り子」 三島由紀夫「潮騒」など、改めて名作だと感じた。


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