棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

35-棚からぼた餅--昔の農家を思う

2008-02-26 10:19:27 | 大人の童話
能天気な福の神に対し、一つ一つに一喜一憂する厄病神
その間をウロウロ、はらはら、ニコニコするのが人間
一切を仕切っているのは、福の神でも厄病神でもありません。

野良仕事はお天気しだい。特にお天道様の思いのままです。
それは今も昔も、基本的には変わりがありません。

それでは、チョット昔の農村と申しますのは。

田植えは、苗を一本一本植えたもので、腰を曲げたままの作業は、決して楽なものではありません。
農作業の全てが手作業ですがら、人手がいりました。
ゆい と申しまして、皆が協力しあう共同体がありました。
今日でもこの形態は続いておりますが、社会構成がすっかり変わり、問題が生まれています。
地域に無関係だった人たちが住みだし、昔ながらの共同作業に異議を唱えるのも、さして不思議はございません。

 立春から八十八夜の別れ霜、稲の種まきのめやすでした。
 九十九夜の泣き霜、と申しましていわゆる遅霜の被害が最も怖かった。
 八十八夜からおよそ33日が、田植えのころ

順調に育っても、旱魃・水害。そして台風と、お天道様しだいです。

ナニカにすがっていかなければ、どーーにもならなかったのでございます。

その上、年貢はいっそう過酷なものだったのです。
先にふれました三九郎 2月10日 をご参考に。



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