棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

春画について-1

2008-09-25 15:16:51 | 山郷の暮し
昨日は「耳の形の美学」につていて、簡単に記しました。
耳の形のうんちくは、男どもが女性に対し「アソコとの関係がある」と、色々との賜った美学であります。
蓮の花びらのような形が理想としたインド。みみたぼがふっくらとしているのが最高とした中国。
欧米の理想形は即座に思い出しませんが、みみたぼが大きすぎるのは下品だとされていたきがします。
女性の密やかな処は、男どもにとってあこがれ。
顔形は見ることができても、アソコは見えないから、外見から関連ずけて想像するのです。

見てはならない禁断の事・・現代は一兆円にもなるといわれるセックス産業、とても秘め事などといえません。
ネットで堂々と流れ、ひたすら過激な実利的な(?)映像に、性の美しさなどみじんもない。
そうです、秘め事を美しさの極地として表現したのが「春画ーしゅんが」なのです。
私は仕事がら、秘められた古今の春画の名作を観てきました。
春画といえば誰でもが浮世絵ーー「歌麿」ということになるでしょうが、
多くの作家が渾身の注意力で髪の毛一本一本、耳の形・手の動き・視線の向きなど、実に見事に描き表しています。
絵画制作を本気でやられている方々は、日本画・洋画を問わず、在る程度春画を研究しております。
どんな名画でも実名は描きませんし、コレクターも公にできない、まさに秘められた名画がけっこうあります。
有名な物故作家の作と思われる作など、本絵よりもその実力がよみとれるものもありました。
私も描きました。いかに一本の線が多くを語るものか、会得することができました。
次回は、手元にある資料を参考に、中国あたりの「房中絵」について考えて見ましょう。
イラストは拙作の一部


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