棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

森の中の製材所

2008-05-16 06:51:58 | 海外紀行文
熱帯雨林の激減に、ようやく重い腰をあげたインドネシア政府は、原則として原木の輸出を禁じた。
つまり、ベニヤや製材したものはOKということか・・。
80年代、熱帯雨林消失の元凶といわれた、日本商社はサッとひきあげ、中国・韓国経由にしたのであった。
原木の伐採最前線は見ることは出来なかったが、日本企業が引き上げた後に、開発に入った中華系人の会社に世話になった。

工場・宿舎といっても、丸太組のトタン拭きの屋根。掘ったて小屋の素人作りの範囲であった。
真っ黒に日焼けした工場長さんは、香港からの中国人だが、現地の奥さんと子供一人、インドネシア人そのもの風貌になっていた。
10名ほどの若い作業員は、各地の島々からの出稼ぎ。前記したトラジャやスマトラ島などの青年たち。

それでは、企業が目をつける森の目安とは、一町歩(100M四方)あたり、直径80cm以上の樹が8本あれば、採算ベースがとれるといわれる。
大河からブルトーザーを揚げ、奥地へといっきに入り込んでいったのである。

フィリッピンなどは、一町歩あたり12本以上の大木が茂っていたと言われ、アッというまに丸裸になってしまった。
今は、残った樹まで切り出している始末です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿