棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

3-チベットへの旅

2009-10-30 09:36:44 | 山郷の暮し
3-ヒマラヤを越えてチベットにいきたい
ただいま製作の大作(360×210cm)は、チベット仏画を規定とおりに模写をしてみよう、ということから筆とったが、しだいに製作意図は中国がチベットを犯しているという告発へと変わっていった。その理由に私自身の体験がある。

1966年、文化大革命が発動された後、10年間続いた伝統文化の破壊によってチベット文化やチベット仏教寺院は弾圧、破壊された。
中国政府は長い間門とを閉ざし、少数民族に対した蛮行をひた隠し、海外人の立ち入りを許可しなかった。(今年にウイグル族の反中国運動に対しての封じ込みは、記憶に新しい)
いま中国が観光目的で力を入れているこの小数民族の自由な地域への立ち入りは、北京オリンピック以降だとも言える。
私が完全解放されていないチベットに、ネパールから陸路で旅をしようと思い立ったのが90年だった。
当時は、中国の旅は一種の冒険で、強制送還されるのも勲章ものだった。といっても、法を犯してまで入り込むことが目的ではなかったので、ひたすら申請をしていた。
チベットの観光ツアーはおこなわれており、紀行集・写真集もたくさん出版されていた。ただし、個人旅行にはビザが下りず、集団で監視つきのツアー客に限られていたのだった。


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