雨夜の品定め-光源氏17歳
月日のたつのは早いもの、光源氏が17歳になり、天皇や都を守る衛府の中将に任ぜられた。
天皇のお近くに使える重要な役職で、いくら頭脳明晰であっても少し早すぎる気はした。まーーそれなりにお役目をつつかなく果たせたのは、世の中が平安だったゆえんだろう。
5月の梅雨どきうっとおしい宿直の夜、私や光源氏、そして、無類の女たらしで評判の者等で、理想的な女とはなんぞやと「雨夜の品定め」を暇に任せて話し合った。
身分や財産、はたまた歌詞音曲などの教養などから、女の違いをかたりあった。結局は、理想的な女なんていないもので、チョット目には申し分なかったのだが、付き合ってみると、得意なことを鼻にかけたり、バカにしたりする。
箱入り娘と期待しあってみれば、和歌・音曲の上手だとのうわさは親の売り込み口上だったりで、がっかりされる。様々な家柄・身分の女たちのことが話題に上がり、評価されたが具体的になると、めいめいの思案があり決定打はなかった。
月日のたつのは早いもの、光源氏が17歳になり、天皇や都を守る衛府の中将に任ぜられた。
天皇のお近くに使える重要な役職で、いくら頭脳明晰であっても少し早すぎる気はした。まーーそれなりにお役目をつつかなく果たせたのは、世の中が平安だったゆえんだろう。
5月の梅雨どきうっとおしい宿直の夜、私や光源氏、そして、無類の女たらしで評判の者等で、理想的な女とはなんぞやと「雨夜の品定め」を暇に任せて話し合った。
身分や財産、はたまた歌詞音曲などの教養などから、女の違いをかたりあった。結局は、理想的な女なんていないもので、チョット目には申し分なかったのだが、付き合ってみると、得意なことを鼻にかけたり、バカにしたりする。
箱入り娘と期待しあってみれば、和歌・音曲の上手だとのうわさは親の売り込み口上だったりで、がっかりされる。様々な家柄・身分の女たちのことが話題に上がり、評価されたが具体的になると、めいめいの思案があり決定打はなかった。
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