棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

12-東日本大震災を描く-7.8.9図 復興の力

2020-03-23 15:45:06 | 東日本大震災を描く-
立春より一気に春めいてきました。
我が家の花畑は雑草の中に水仙が元気よく咲き、散りかけた梅のほのかな香りが漂っています。
しかし・・、体調が今一つで問題のコロナとは違うと思います。いつもこの時期には風を引いてしまうのです。
だいたい娑婆に出ることもなく、気楽にいらしています。

7-8-9図は 東日本大震災を描く で必然的に制作しなければならないテーマとなっていったものです。
報道等で知るだけの情報でしたが、被災された人々のすごいパワーに圧倒される思いでした。
懸命に立ち上がってゆく人々に感動し、それを描くことが本来の仕事だと気が付いたのです。

そこで浮かんだのが、密教で五大力明王という仏様がおいでになります。
一般的には不動明王が知られていますが、五大力の力の一つです。
その解説はさることながら、この五という数にヒントというか制作意図を見出したのです。
それゆえに特に五大力明王の意味に沿っての発想でも、政治経済その他の学術的なものではなく、あくまで芸術家としてのおもいであります。

復興に向けて五つのパワー
なんといっても人です。がいてこそあらゆる力が生み出されていきます。
世界中から手が差し伸べられ、人間愛の結晶を見る思いがしました。
忘れられない事々ばかりですが、とりわけいの一番に台湾からの義援金があったことは忘れられません。

そして時間
哲学・宗教的な時間も含め、ある程度の時を必要とし、耐えなければならな時間経過です。
9年たった現在も苦労されている現実で何を言っているんだ、と怒られそうですが・・。

いうまでもなく物理的な力です。
資金・物資の供給など政治的な力が必要で、ある意味ではこれが一番手っ取り早い。
言葉は悪いが「金があればなんとかなる」でしょうか。
悲しいことに、莫大な金が動くと、甘い汁に押し寄せるアリたちの話が聞こえてきます。
これも人間の裏面なのでしょう。

現在 遅々として進んでいないと現地の方々は感じているようですが、正直傍目には一歩一歩式を得てすすんでいるとみえますが・・・。

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